パリ7区、ボンマルシェ百貨店のすぐそばにある小さな聖堂、”不思議のメダイの聖母の聖堂“のご紹介です。
Rue du Bacにある小さな入り口は気を付けて歩かないと、思わず通り過ぎてしまいそうになります。
世界中から多くの信者や観光客が集まる聖堂は、身に着けているとマリア様に守って頂けると言われているメダイが販売されています。
不思議のメダイの聖母の聖堂
基本情報
Chapelle Notre-Dame-de-la-Médaille-Miraculeuse
不思議のメダイの聖母の聖堂
住所:140 Rue du Bac, 75007 Paris, フランス
開館時間:
水曜日~月曜日 07:45~13:00 14:30~19:00
火曜日 07:45~19:00
休館日:なし
入館料:無料
最寄り駅:Sèvres – Babylone 10号線 12号線
歴史
聖堂は1815年に完成します。
1830年より、シスター・カタリナが聖母マリアに出会うことにより、様々な奇跡が起こるようになります。
その後。メダイを作らせるようにという心の声を聞いたシスター・カタリナは、聴罪司祭アラデル神父にその旨を告げ、コレラ発生時に配布されました。
メダイを付けていた人々の多くが、病が完治したり、軽減したりしたという話が瞬く間に広まり、1876年にシスター・カタリナが亡くなるまでの間に、10億個が配られたと言われています。
不思議のメダイに刻まれたメッセージ
不思議のメダイとは?
不思議のメダイとは一体何なのでしょうか?
簡潔に説明すると、
聖母マリア様がシスター・カタリナに直接ご指示され、そのご指示によって作られたものです。
そして、不思議のメダイは、カトリック教会の準秘跡となり多くの人々に行きわたるようになりました。
また、不思議のメダイは信頼を持って身に着ければ、マリア様のご保護を頂いて過ごすことが出来、それは信者であるかどうかは問わないというものです。
不思議のメダイのメッセージ 表
不思議のメダイの表には、聖母マリア様が刻まれていて、その周りにメッセージが刻まれています。
O Marie concue sans peche, priez pour nous qui avons recoure a vous.
(原罪なくして宿り給いし聖マリア、 御身に依り頼み奉る私たちのためにお祈りください)
聖母マリア様は半球(地球)の上に立ち、その足元で蛇の頭を踏み砕いています。
蛇は、悪魔、悪霊を表しています。
さらにその下には1830と刻まれています。
これは、聖母マリア様がご出現された年を表しています。
またマリア様の両手の指には様々な宝石で飾られた指輪がはめられていて、その光が四方に広がっています。
その光は、人々に恵みをもたらしています。
不思議のメダイのメッセージ 裏
不思議のメダイの裏にも、様々なメッセージが刻まれています。
最初はキリストの十字と、マリア様のMが絡み合って刻まれています。
これは、キリストと聖母マリア様が切り離すことの出来ない結びつきがあることを表しています。
その下には、2つの心臓が刻まれています。
一つが茨に囲まれた心臓と、もう一つが槍で突かれた心臓です。
茨で囲まれた心臓は、人類救済のため、人類を愛するために傷ついたイエスの心です。
槍で突かれた心臓は、人々の救済のため、自らの子を差し出し、苦しみの槍で貫かれた、マリア様の穢れなき心です。
そしてこれらを囲むように、12の星が刻まれています。
これらの星は、イエスの12人の使途を表すと同時に、教会も表しています。
出典:不思議のメダイの聖母の聖堂公式サイト、聖母マリアのご出現と不思議のメダイより参照
現地リポート
聖堂は、ボンマルシェ百貨店のすぐそばにあります。
本館と食品館であるLA GRANDE ÉPICERIE DE PARISの間のRue du Bac にあります。
入り口はとても小さいので、気をつけて見て歩かないと通り過ぎてしまいそうになります。
但し、人気のある教会ですので、人が集まっている場所を注意深く見ていれば大丈夫です。
入り口は狭いですが、奥に深く、壁際には聖堂について色々と書かれています。
(もちろん読めませんが、、、)
イエスや聖母マリア様などの像が置かれています。
メダイに関する説明も詳細に壁に書かれています。
周囲の喧騒や、聖堂までの質素な雰囲気とは一変、聖堂内部はとても華やかで、荘厳な雰囲気です。
祭壇の脇には、シスター・カタリナの遺骸が現在でも安置されています。
まとめ
いかがでしたか?
とても素敵でとても不思議なメダイの聖堂でした。
不思議のメダイの聖母の聖堂にまつわるさらに詳しい内容は、以下の動画を見て頂くとより理解が深まると思います。
なお不思議なメダイは、ご自身で聖堂に出向いて購入するか、お土産として頂くのが良いと言われております。
ネット通販等でお求めになることはお勧めしません。
(あくまでもそう言われていることであり、事実かどうかを保証するものではありません。)
パリに中々行けない方は大変ですが、ぜひお友達等でパリに行かれる方がいらっしゃいましたらお願いしてみると良いかも知れません。
お値段も大変お手頃になっていて、お願いしても邪魔にならないと思います。
また、差し上げた方も、頂いた方も聖母マリア様の愛を感じることが出来るかもしれません。
現地に赴かれる方にぜひ守って頂きたいのが、聖堂に入られる時は、帽子やフードは必ず外してください。
皆様が思っている以上に信仰されている方もいらっしゃいますので、ご配慮をお願い致します。
なお、今回の記事に関しては、宗教的な題材であり、一部の内容に関しては、事実と相違する場合があります。
パリ観光の際の一つの参考として読んで頂けると幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
記事を読ませていただきました。
メダイはご利益云々のものではなく
祈りの道具であることを知らない方が多いようで、またこのような勘違いをされてらっしゃる記事が多いと感じました。
日本でも教会の売店でメダイを販売されてます。
フランスまで行って購入しなければご利益がないなど
初めて聞きました。
日本で購入されても、フランスで購入されても
メダイを持ったら毎日祈ることを忘れないでほしいと思います。
お守りとは違います、祈りの道具です。
Y様
コメントを頂きありがとうございます。
大変貴重なご意見を頂きありがとうございました。
ご指摘頂きました通り、メダイはご利益があると言う部分は誤解がある表現でしたので、訂正させて頂きました。
その他の部分も一部訂正させて頂きました。
メダイをフランスで購入するかどうかの部分は、あくまでもこちらの聖母の聖堂のメダイのことであり、決して日本の教会で販売されているのもに関して言及しているものではありません。
また、聖母の聖堂のメダイであっても、そのように言われているということであり、そのことが事実であると限定しているわけでもありません。
敬虔な信者の方からしたら、おかしな部分があるかとは思いますが、当記事はあくまでもパリを観光される方が訪れる際の参考という視点で書かせて頂いております。
何卒ご了承頂けますよう、よろしくお願いいたします。