今回はレンヌ美術館の見どころをご紹介させて頂きます。
美術館というとどうしても絵画が中心になってしまいますが、レンヌ美術館には絵画以外にも見どころのある作品が展示されています。
そんな中でも今回ご紹介させて頂く、Archéologie(考古学)、Sculpture(彫刻)は展示されている数こそ少ないですが、十分に楽しめる作品が展示されています。
また、Cabinet de curiosités(好奇心のキャビネット)と呼ばれる部屋は他の美術館では見ることの出来ないものですので、ぜひ立ち寄ってその雰囲気を感じて見てください。
それでは早速ご紹介させて頂きます。
Archéologie 考古学
Egypte エジプト
Reproduction de la momie de chat
猫のミイラ像の内部が見えるように3Dで再構成した作品です。
この研究により内部には、3つの尾と、5つの後ろ足があることが発見されたようです。
興味深いのは頭部が入っていなかったことだそうです。
Tablr d’opprandrs
下にあるのは、宗教的な儀式の際に、供養物を備えたテーブルのようです。
上の石碑は、エジプト中王国時代、アメンエムハト2世の時に建てられた可能性があるようです。
棺の中に入れる埋葬品が展示されています。
Sarcophage de la chanteuse d’Amon Di-Aset-laou
テーベの墓地遺跡で発掘された棺は、アモンの聖職者、女性が埋葬されていたと言われています。
Anubis
アヌビスなどが展示されています。
Fragment de cartonnages
エジプト、第十二王朝、または第十三王朝時代の棺の破片です。
Vie Quotidienne
ガラス瓶やテラコッタなど、日常的に使用されていたものです。
Vie Quotidienne
こちらも日常的に使用されていたものです。
木材製品が色んな用途に使用されていました。
中央の木材製品は折りたたむことが出来るものです。
Momie dite de la dame d’Antinoë
Antinoë と言われている女性のミイラです。
Grece ギリシャ
Vase
花瓶や壺、お皿などになります。
Lecythe aryballisque
オリーブオイルなどを入れる壺などになります。
Rhodes
ギリシャのロードス島から出土した壺や花瓶などになります。
壺には神話のシーンが描かれています。
Étrurie エルトリア
紀元前8世紀頃~紀元前1世紀ごろにかけて、イタリア南部で発展した都市、エルトリアから出土したものです。
Bucchero nero
エルトリアで造られた、黒が特徴的な陶磁器です。
Le Monde Romain ローマ時代
ローマ時代の遺跡になります。
Coptic tapestry
Julie
Cabinet de curiosités 好奇心のキャビネット
Christophe-Paul de Robien(1698-1756)の好奇心のキャビネットと呼ばれる部屋が1階にあります。
レンヌ美術館、設立当初の作品はロビンの所蔵品に負うところが多く、ロビンなくしては美術館の魅力自体が半減すると言われています。
ロビンは、歴史家であり、美術のコレクターでもありました。
裕福な環境で育っただけでなく、結婚後も妻の財産の相続もあり、かなりの財力があったようです。
キャビネット内部にはとにかく様々な作品が展示されています。
壁には絵画が隙間なく展示されています。
どの作品が何というものなのかはよく分からなかったです。
おそらくコレクションのほんの一部だけが展示されていると思います。
机や椅子もかなり手の込んだ作品です。
ガラスケースには彫刻や壺、お皿などが展示されています。
アジアに関連するものも数多く展示されています。
世界中の様々な作品を集めていたようです。
Sculpture 彫刻
Auguste Rodin (1840-1917)
Buste de jeune femme
「近代彫刻の父」と呼ばれるロダンの作品です。
Hippolyte Maindron (1801-1884)
Velléda (1838)
メーヌ=エ=ロワール県生まれの彫刻家です。
Germaine Richier (1902-1959)
Pomone (1945)
女性彫刻家、ブールデルの弟子になります。
Francis Pellerin (1915-1998)
La joie (1947)
レンヌで活動した彫刻家です。
Étienne Hajdu (1907-1996)
Tête noir (1961)
ハンガリーの出身の彫刻家、ブールデルの弟子になります。
まとめ
いかがでしたか。
すべての作品をご紹介させて頂いているわけではありませんが、少しでも雰囲気をお伝え出来ていれば幸いです。
アンティークとキャビネットは1階にありますので、鑑賞しやすいのですが、彫刻は色んな場所に展示されているので、見つけにくい場合があるかもしれません。
お時間に余裕のある方は、館内全体を散策して様々な作品を楽しんでみてくださいね。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
レンヌ美術館の概要についてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
パリから日帰りレンヌ観光の旅はこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
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