「ロダンの考える人」を知らない人は、まずいないと言っても過言ではないと思います。
そんな世界的に有名な彫刻を創り出した「ロダンの美術館」がパリの中心地にあります。
ルーブル美術館をはじめとする有名な美術館は、沢山の有名作品が鑑賞できるので、ぜひとも訪れて欲しいのですが、どうしても観光客で溢れかえってしまいます。
その点、「ロダン美術館」は比較的空いていて、ゆっくりと有名な作品を鑑賞することの出来る美術館です。
また、ロダンの作品だけでなく、「ゴッホ」や「ルノワール」などの有名画家の絵画や、バラの美しさで有名な庭園も散策することが出来ます。
今回はそんな魅力たっぷりのロダン美術館についてご紹介させて頂きます。
Musée Rodin ロダン美術館
基本情報
Musée Rodin ロダン美術館
住所:77 Rue de Varenne, 75007 Paris, フランス
営業時間:火曜日~日曜日 10:00~18:30
定休日:月曜日
最寄り駅:Varenne メトロ13号線
入場料
大人:14ユーロ
18歳以下:無料
オーデイオガイド:6.5ユーロ
その他特別なチケット
Billet jumelé Rodin Paris + musée d’Orsay(オルセー美術館との共通チケット):25ユーロ(こちらは販売されていない可能性があります)
パリミュージアムパス利用可
歴史
1908年から10年間ロダンがアトリエとして使用。
1919年にロダン美術館が開館。
ロダンの作品が展示されている l’hôtel Biron(ホテル・ビロン)は、1732年に完成した建物です。
1911年に政府がホテルビロンを購入することになったとき、ロダンは自分の作品を政府に寄付する代わりに、美術館として建物を残して欲しいと要請しました。
ロダンの要請が聞き入れられ、解体されることなく美術館として存続されることになりました。
残念ながら美術館の開館前にロダンは亡くなってしまいました。
“Je donne à l’Etat toute mon œuvre plâtre, marbre, bronze, pierre, et mes dessins ainsi que la collection d’antiques que j’ai été heureux de réunir pour l’apprentissage et l’éducation des artistes et des travailleurs. Et je demande à l’Etat de garder en l’hôtel Biron qui sera le musée Rodin toutes ces collections, me réservant d’y résider toute ma vie.”
Auguste Rodin – Correspondance de Rodin, tome III, 1908-1912, lettre n° 103 à Paul Escudier, fin 1909
出典:ロダン美術館公式サイト L’HÔTEL BIRON より抜粋
所要時間
館内はちょうど見やすい大きさです。
彫刻だけではなく、絵画なども展示されていますので飽きることなく見て回ることが出来ます。
ロダンの作品は館内だけでなく、庭園にも沢山ありますので、ゆっくり見て回るとかなりの時間を要すると思います。
足早に見て回れば、館内40分、庭園30分、全体で1時間30分ほどあれば一通りは見て回れると思います。
但し庭園は広いのでゆっくり作品を見ながら、庭園鑑賞もすると2時間~3時間ほどかかると思います。
(特に過ごしやすい季節、またバラの咲く時期は大変見ごたえのある庭園となりますので、十分に余裕を持って訪れることをお勧めします)
館内マップ
ロダン美術館 map of the musée Rodin より
入り口は画像手前の部分になります。
入ってすぐに荷物検査があります。
荷物検査が終わると、右手の建物の中にチケットデスクがあり、ここで購入またはチケットを提示します。
最初の建物は主に、エキシビジョンとギフトショップになりますので、最後に見ても良いかもしれません。
ロダンの作品が展示されているのは、奥の建物のミュージアム部分と庭園になります。
こちらはミュージアムのマップになります。
ゴッホを始めとするする絵画があるのは2階になります。
庭園
手入れの行き届いた庭園も見どころの一つです。
奥に見えるのがミュージアム。
天気の良い日は散策に最適な庭園です。
ミュージアム2階からの景色。
奥に噴水があります。
館内
ミュージアム内のすべてが見どころ満載です。
作品だけでなく、建物自体も鑑賞されることをお勧めします。
作品
ロダン美術館には、ロダンの作品以外にも沢山の魅力的な作品が展示されています。
ミュージアムだけでなく、庭園で様々な作品を鑑賞出来るのも、魅力の一つです。
以下、主な作品になります。
Auguste Rodin (1840-1917)
Le Penseur
知らない人はいなと思いますが、「考える人」です。
大小様々な作品が世界中にありますが、やはりロダン美術館でまず最初に見なくてはならない作品です。
La Porte de l’enfer(地獄の門 )
この作品の制作に晩年かなりの力を入れていたロダン。
圧巻の作品は一見の価値があります。
Vincent Van Gogh (1853 -1890)
PÈRE TANGUY (1887)
ロダン美術館でゴッホの作品が見れるのは嬉しい驚きです。
混雑せずにゆっくり鑑賞できます。
その他にも沢山のコレクションが展示してあります。
さらに詳しい展示内容は別記事にてご紹介させて頂いております。
ギフトショップ
先ほどご紹介させて頂いた地図をご覧頂くとわかるのですが、ギフトショップは最初の建物の中にあります。
なお公式サイトでも販売されている商品を見ることが可能です。
購入予定のものがあれば、事前にチェックしておくと時間の短縮になると思います。
出口とギフトショップは同じ方向になります。
スペース的にはかなり広いです。
また、販売されている商品も通常の美術館よりも充実している印象です。
こちらは入って右側、木箱の中にはロダンの代表作が入っています。
120ユーロ前後しますので、お土産に購入するには高いような、、、。
奥に売り場が広がっています。
トートバックやポーチなどの雑貨関連も充実しています。
カウンターには書籍関連が置かれています。
突き当りには、ポストカードが置かれています。
ガラスケースの中には本格的な作品も販売されています。
軽く数千ユーロを超えるものもあります。
出口が少しわかりにくいですが、オレンジ色のガラス扉の所です。
出口に置かれているこちらの作品、LE BAISER 85 CM はお値段が34.800ユーロ。
しかしどうやって持って帰ったら良いのでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
正直なところ、あまり彫刻に興味がなかったので、期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました。
「考える人」だけでなく、様々な作品を見ていると、いつの間にかすっかり彫刻の魅力に取りつかれてしまいました。
皆様の中で、普段あまり彫刻に興味のない方にもぜひ訪れて欲しい美術館です。
美術館へは、パリ中心地から簡単にアクセスすることが出来ます。
滞在中に少しでも空き時間がありましたら、訪れてみてください。
きっと訪れて良かったと思って頂けると思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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