パリのバゲットコンクールには、時に映画のようなドラマが生まれます。2019年に並み居る強豪を抑えて優勝に輝いたのは、パリ12区の外れにある小さなお店「Boulangerie LEROY MONTI(ルロワ・モンティ)」でした。
驚くべきは、オーナーのファブリス・ルロワ氏の経歴。彼はもともと、フランス国鉄(SNCF)でプロジェクトマネージャーを務めていたという、パン業界では異例中の異例のキャリアの持ち主です。独学に近い情熱で修行を積み、わずか2回目の挑戦で「パリNo.1」の称号を勝ち取りました。
優勝から数年が経った今、その味はどう進化したのか? 現在の最新状況とともに、伝説のバゲットから地元客に愛される絶品スイーツまで、その魅力を余すことなくレポートします!
Boulangerie LEROY MONTI ブーランジェリー・ルロワ・モンティ
住所
203 Avenue Daumesnil, 75012 Paris, フランス
営業時間
火曜日~日曜日:07:00~20:30
定休日
月曜日
最寄り駅
Daumesnil:6号線、8号線
特徴
オーナー:ファブリス・ルロワ(Fabrice Leroy)氏
- キャリアチェンジの象徴: 異業種からの転身で成功した彼のストーリーは、フランスのメディアでも「努力と情熱の力」として大きく取り上げられました。SNCFでの経験が、品質の安定化や効率的な店舗運営に役立っていると言われています。
- こだわり: 「バゲットは生き物」という信念のもと、天候や湿度に合わせた微調整を欠かしません。また、パンだけでなくパティスリーの修行経験もあり、スイーツのクオリティが高いのも納得です。
コンクール実績の変遷
- 2019年:パリ・バゲットコンクール 優勝
- この優勝により、1年間エリゼ宮(大統領府)への納入義務を果たしました。
- 近年の動向: 2025年や2026年のコンクールでは、同じ12区にある「Au Saint Honoré」などが上位にランクインしていますが、ルロワ・モンティは「かつての王者」として不動の地位を築き、12区を代表するブーランジェリーとして定着しています。
現在の最新トピック
- 店舗の安定感: 記事にあるように、一時期は多忙さから味の安定を心配する声もありましたが、現在はスタッフの教育も進み、オープン当初のような活気とクオリティが戻っていると評判です。
- おすすめ商品: バゲットサンド(Casse-croûte)は、ランチタイムには飛ぶように売れる看板商品。また、2023年にリニューアルされたクッキー類やサブレは、手頃なパリ土産としても人気が急上昇しています。
外観

グリーンで統一された外観は、最寄り駅から歩いてくるとすぐに目に入ります。お店は想像以上に小さいです。時間帯によっては外まで行列が出来ているのですぐに分かると思います。

シンプルな外観ですが、清潔感もありとても好印象です。

バゲットコンクール優勝のステッカーが目を引きます。バゲットサンドと一緒に記念撮影。
店内

店内は狭いながらも様々な商品が並べられています。バゲットサンドは種類も豊富。何を購入するか迷います。

クロワッサンはもちろん、沢山のヴィエノワズリーが並びます。

ハード系のパンもしっかり用意されています。

カウンター奥の壁には、バゲットをはじめ、定番のパンが並びます。

もちろん、甘い物もあります。こちらのタルトもとても美味しかったです。ケーキ類も下にあります。

ここからは、2023年度に訪れた時の様子です。

様々な種類のケーキが陳列されています。

基本的なレイアウトは変わっていませんでした。

クッキー類は以前よりも増えていました。

バゲットサンドなどもボリューム感がなくなっていた印象です。
実食

バゲットサンドは流石の美味しさです。間違いのない美味しさです。

アップルタルトもかなりのレベルです。

マドレーヌも文句なし。バゲットコンクールで上位に入賞するお店は、基本的にブーランジェリーなので、あまり甘いものが得意でなかったりします。しかし、こちらのお店は甘いパンやお菓子もかなりのレベルです。ぜひ訪れた際は、お試しください。
評価
全体的な評価は5段階で以下の通りです。
Boulangerie LEROY MONTI ブーランジェリー・ルロワ・モンティ
味:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆★
内観:☆☆☆★★
価格:☆☆☆☆★
スタッフ:☆☆☆☆☆
購入しやすさ:☆☆☆☆★
場所:☆☆★★★
という感じです。
味に関してはバゲットはもちろん他の商品もとても美味しかったです。但し、優勝店は翌年以降、味が落ちてしまう傾向があるので、ぜひこのままでいて欲しいお店です。
外観はグリーンを基調に統一されていてとても好印象です。(外観の色は変更になっていると思います。)ただ、造り自体は普通の感じです。
店内は清潔感がありますが、造り自体は特に特徴的なものはありません。
スタッフはとても感じが良かったです。また、行きたくなる感じでした。
購入はとてもしやすいです。お店が狭い分、商品も見やすいので選びやすいと思います。
場所は残念ながらマイナスポイントです。近隣に観光地もなく、中心地から距離もあるので、パン好きのためのお店かもしれません。
まとめ
一時は「味が落ちた?」という不安もありましたが、実際に再訪してみると、季節ごとの新しいケーキや豊富なバゲットサンドなど、常に前進しようとする姿勢が伝わってきました。
メトロに乗ってでも訪れる価値がある、パリの日常の「頂点」。ファブリス氏が描く第二の人生の集大成を、ぜひその舌で体感してみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。パリの最新パン屋ランキングを公開しています。ぜひ合わせてチェックしてくださいね。




コメント