前回、JALのホームページから直接、航空券を予約する方法を紹介しました。
その中で、JALの航空券はどのサイトから予約しても同じ値段だということが解ったと思います。
でもみなさん、そもそも航空券の値段が高いと思ったのではないでしょうか?
前回の記事では、あくまでもマイレージプログラムの使い勝手を中心にJALを選びましたが、価格の面から見たらどうなるのでしょうか?
今回は今までとは違った角度でマイレージプログラム、航空券の予約を見て行きたいと思います。
- 一般的な航空券の価格ランキング
- 実際の価格ランキング
- 最終的にどの航空会社を選ぶべきか?
一般的な航空券の価格ランキング
航空会社 | 価格 | マイレージプログム |
---|---|---|
日本航空(JAL) | 最も高い | ワンワールド |
アメリカン航空(AA) | 安い(時期による) | ワンワールド |
全日空(ANA) | 高い(JALより安い) | スターアライアンス |
ユナイテッド航空(UA) | 普通 | スターアライアンス |
デルタ航空(DL) | 安い(時期による) | スカイチーム |
一般的に日本の航空会社の値段は他の航空会社に比べて価格が割高に設定されています。
これにはいくつか理由があると思います。
日本発着便はJALの価格が基準になるため、各社それよりもなるべく安く設定して販売しようと考えていると思います。
では価格の高い日本の航空会社を予約するメリットとはなんでしょうか?
- 日本語が通じる
- サービスが良い
- 食事がおいしい
- トラブルの時、親切に対応してくれる
- 安全だ
- 清潔だ
- 機内エンターテインメントが充実している
おそらく上記のことが主な理由になるかと思います。
しかし、様々なエアラインに乗ってきた私としては、必ずしもすべてが当てはまるとは思えません。
海外の航空会社も必ず日本語を話すことのできるCAさんが搭乗していますし、サービスに関してもかなり改善されていると思います。
(逆に日本のCAさんのサービスが低下しているような気がするのですが、、、)
安全や清潔感も各社厳しいマニュアルがあるので、それほど大きな違いはなくなっていると思います。
食事に関しては、やはり日本の航空会社の方が日本人の味覚に合う分、美味しく感じます。
しかし、コーヒーなどはアメリカ系の航空会社はとても美味しいですね。
機内エンターテインメントに関しては、日本の航空会社の方が圧倒的に優れていると思います。
もちろん海外の航空会社も最新のエンターテインメントシステムを導入しています。
しかし、日本語で見ることの出来る映画の更新頻度がとても遅いです。
2~3か月はほぼ同じ映画が上映されている感じです。
(英語で映画が見れる方にはアメリカの航空会社のエンターテインメントプログラムも最新の映画を上映しているために不便はないと思います)
実際の価格ランキング
それでは、同じ条件で実際の価格を比較してみましょう。
日付は往路 2018年11月28日(水) 復路12月5日(水)日本着12月6日(木)
の7泊9日の旅程になります。
大人一人分の料金で比較してみました。
利用空港は成田発で調べていますが、デルタ航空だけは成田発のロサンゼルス行きが廃止となっていますので、羽田発で比較しています。
まずはJALから
この金額が一つの目安になります。
やはり高いですね。
次はもう一つの日本の航空会社、ANAを見てみましょう。
やはりJALを意識して若干低めの価格設定になっています。
つぎはアメリカン航空。
急に運賃が安くなりました。
なんと一人分で3万円もJALとの差があります。
続いてはユナイテッド航空を見てみましょう。
やはり安いのでしょうか?
日本の航空会社に比べると安くなりますが、アメリカン航空にはかないません。
それでは最後にデルタ航空も見てみましょう。
金額が少し分かりにくいですが、画像の右下に表示されています。
こちらとても安くなりました。ほぼアメリカン航空と同額になっています。
以上の情報を表にまとめました。グッとわかりやすくなると思います。
航空会社 | 価格 | 価格差 | マイレージプログラム |
日本航空(JAL) | \129.270.- | 0 | ワンワールド |
全日空(ANA) | \128.870.- | △\400.- | ワンワールド |
ユナイテッド航空(UA) | \113.670.- | △\15.600.- | スターアライアンス |
アメリカン航空(AA) | \97.670.- | △\31.600.- | スターアライアンス |
デルタ航空(DL) | \97.630.- | △\31.640.- | スカイチーム |
(今回調査したのが3か月以上先の日程ですので、この金額は調べる時期によって変動します)
いかがでしょうか?
最も高い運賃のJAL(ANAも同じ)とデルタ航空の差が3万円以上もあります。
これで一人分の運賃ですから2人分で計算すると6万円以上の開きが出てしまいます。
下手をすると現地の宿泊費分の差が航空券だけで出てしまう計算になってしまいます。
それでもマイレージプログラムを重視するために、この値段を支払わなくてはならないのでしょうか?
どの航空会社を選ぶべきか?
先ほどの結果をもとに様々な角度から各社の違いを再度検討比較してみましょう。
評価項目 | 日本航空(JAL) | 全日空(ANA) | ユナイテッド航空(UA) | アメリカン航空(AA) | デルタ航空(DL) |
価格 | 1 | 1 | 3 | 5 | 5 |
機内エンターテインメント | 5 | 5 | 3 | 3 | 3 |
座席の快適性 | 5 | 5 | 3 | 3 | 2 |
機内食 | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 |
予約の取りやすさ | 3 | 4 | 5 | 5 | 5 |
トラブル時の対応 | 5 | 5 | 2 | 3 | 2 |
マイルの貯めやすさ | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 |
合計 | 27 | 28 | 20 | 23 | 21 |
(5点が最高 日本発ロサンゼルス往復便に限る)
スコア的にはやはり日本の航空会社が得点が高くなります。
機内エンターテインメント
上の記事でも触れましたが、日本語対応で最新の映画が見れるかどうかを基準にしています。
なお、アマゾンプライム等、スマホやタブレットで映画や海外ドラマが簡単に見れる時代になったので、人によっては評価が変わると思います。
座席の快適性
日本の航空会社のエコノミークラスはシートピッチが広めに出来ています。
米国の有料シートと同程度の広さがあります。
予約の取りやすさ
圧倒的に米国の航空会社に軍配が上がります。
特にJALに関してはエコノミークラスの座席が少ないです。
さらに、後部座席のシートを団体や出張用、旅行会社用に割り振ってあるので、出発前当日にならないと開放しないという設定になっています。
これはJALのステータスホルダーにも開放していません。
(2019年に若干、緩和されているようです)
それに比べて米国の航空会社は基本的にすべてのシートを開放しています。
シートピッチの広い席や、通路側の席を有料にするなどして、選択肢を多くしています。
トラブル時の対応
あくまでも日本語での対応がベースとなっています。
また英語が出来たとしてもアメリカの航空会社は全般的に規則に則った対応以外のことはしてくれません。
こちらで臨機応変に対処しなくてはならないことが多いです。
個人的な感覚ですが、日本の航空会社はトラブルに関して航空会社の方で積極的に対応してくれる感じがします。
マイルの貯めやすさ
フライト搭乗の際のマイルの加算や、日常生活でのマイルの加算を考慮した評価になっています。
まとめ
今まで様々な角度から検証してきましたが、結果的は以下になります。
価格重視派 デルタ航空 アメリカン航空
サービス重視派 日本航空(JAL)、全日空(ANA)
とにかく安く航空券を予約したい方はデルタ航空かアメリカン航空。
日本語が通じて、万が一のトラブルにも迅速丁寧に対応してくれ、海外でも飛行機に乗った瞬間に日本気分を味わいたい方は日本の航空会社ということになります。
これでどの航空会社で予約するか決まったでしょうか?
しかし、最終的なジャッジはまだここでは判断出来ないのです。
今回の最終結果をマイレージプログラムの視点で考えるとまだ少しだけ熟考する余地があるのです。
次回はマイレージプログラムを加味した総合評価を見て行きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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