今回ご紹介させて頂くのは、レンヌ美術館コレクション第1弾。
ルネサンスからバロックを中心にご紹介させて頂きます。
超メジャーな画家は少ないかもしれませんが、少し美術にご興味のある方なら、その時代のキーパーソンとなる画家の作品も展示されています。
ぜひ来館前にチェックしてみてくださいね。
なお作者は生年順にご紹介させて頂いております。
- Lippo di Benivieni (1296-1327)
- Mariotto di Nardo (1394-1424)
- Vincenzo Civerchio (1470-1544)
- Maarten van Heemskerck (1498-1574)
- Paolo Veronese (1528-1588)
- Bartholomeus Spranger (1546-1611)
- Lodovico Carracci (1555-1619)
- Leandro Bassano (1557-1622)
- Abraham Bloemaert (1564-1651)
- Quentin Varin (1575-1626)
- Georges Lallemant (1575-1636)
- Peter Paul Rubens (1577-1640)
- Louis de Caullery (1580-1621)
- Gaspard de Crayer (1584-1669)
- Simon Vouet (1590-1649)
- Georges de La Tour (1593-1652)
- Jacob Jordaens (1593-1678)
- Pierre de Cortone (1596-1669)
- Jacques de Létin (1597-1661)
- Jacques Blanchard (1600-1638)
- Henri Mauperché (1602-1686)
- Anthonie de Lorme (1610-1673)
- Lubin Baugin (1612-1663)
- Michel Dorigny (1616-1665)
- Charles Le Brun (1619-1690)
- Noël Coypel (1628-1707)
- Luca Giordano (1634-1705)
- Charles de La Fosse (1636-1716)
- Jean Jouvenet (1644-1717)
- Franciscus Gysbrechts (1649-1676)
- Louis de Boullogne (1654-1733)
- Pierre Domenchin de Chavane (1673-1744)
- まとめ
Lippo di Benivieni (1296-1327)
Saint Jean l’évangéliste (1300-15) 右側
Saint Pierre 中央
La vierge à l’Enfant avec quatre saints Maître de la Miséricorde 左側
ジョットの下で修業したと言われている画家です。
前期ルネサンスにあたりますが、ゴシック様式が強く残っています。
Mariotto di Nardo (1394-1424)
Martyre de saint Laurent (1400)
国際ゴシック様式の影響を受けていると言われています。
生年没年は諸説あり。
Vincenzo Civerchio (1470-1544)
La vierge et l’Enfant 右側
Saint Bernardin de Sienne et saint Louis de Toulouse 左側
イタリア、クレマで活動した画家です。
Maarten van Heemskerck (1498-1574)
Saint Luc peignant la Vierge (1553)
オランダの画家で、この作品は彼の最高傑作の一つと言われています。
Paolo Veronese (1528-1588)
Persée délivrant Andromède (1580)
ヴェネツィアの画家で、マニエリスムに分類されます。
ルーブル美術館に有名な、「カナの婚礼」が展示されています。
Bartholomeus Spranger (1546-1611)
Hercule et Omphale
フランドルの画家ですが、ローマ、プラハで活動しました。
Lodovico Carracci (1555-1619)
Le martyre de Saint Pierre et Saint Paul (1616)
イタリア、カラッチ家の画家です。
Leandro Bassano (1557-1622)
Pénélope Défaisant son Ouvrage (1575)
画家一家である、バッサーノ家の画家です。
Abraham Bloemaert (1564-1651)
Sainte Madeleine
オランダの画家、彫刻家で、沢山の作品を残しています。
Quentin Varin (1575-1626)
Les Noces de Cana (1618)
フランスの画家、二コラ・プッサンに初期の頃、指導をしたと言われています。
Georges Lallemant (1575-1636)
La Sainte Famille (1630)
ロレーヌの画家で、プッサンなど数多くの画家を指導した。
Peter Paul Rubens (1577-1640)
La Chasse au Tigre (1616)
バロックを代表するルーベンスの作品です。
Louis de Caullery (1580-1621)
Bal sous Henri IV
フランドルの画家です。
Gaspard de Crayer (1584-1669)
L’Erection de la croix (1631-37)
フランドルの画家で、ルーベンスやヴァンダイクの影響を受けています。
Simon Vouet (1590-1649)
La Prudence amène la Paix et l’Abondance (1645)
主にイタリアで活動した、シモン・ヴーエ。
イタリアのバロックなどの芸術的要素や手法などをフランスに広めた第一人者です。
彼がいなければ、ドラクロワは生まれなかったと言われるほどフランス美術に多大な影響を及ぼした画家です。
作品は、ルーブル美術館所有になります。
長期に渡り、レンヌ美術館が借りているようです。
Georges de La Tour (1593-1652)
Le Nouveau-né (1648)
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの代表作になります。
作品は、聖母マリアがイエスを抱いているシーンです。
Jacob Jordaens (1593-1678)
Le Christ en gloire ou la Trinité environnée de Saints (1635-45)
アダム・ファン・ノールトと言うルーベンスの師でもある同じ画家の弟子であり、ルーベンスと共同で作品を製作したこともあるフランドルの画家です。
ルーベンスの死後は、フランドルで最も有名だった画家です。
作品数も多く、ルーブル美術館を始め、世界中の有名美術館に所蔵されています。
この作品は、2019年5月よりレンヌ美術館に展示されています。
La Crucifixion (1620)
Pierre de Cortone (1596-1669)
La Vierge, l’enfant Jésus et sainte Martine (1643)
イタリアバロックの画家です。
下でご紹介している、Luca Giordano (1634-1705)の師になります。
Jacques de Létin (1597-1661)
La Musique (1630-40)
Simon Vouetの弟子になり、カラヴァッジョの影響を受けています。
La Géométrie (1630-40)
Jacques Blanchard (1600-1638)
La Flagelletion du Christ (1635)
フランスの画家、ティツィアーノの影響を受けています。
Henri Mauperché (1602-1686)
Paysage sur les marches d’un palais en ruines (1645)
フランスの風景画家です。
Anthonie de Lorme (1610-1673)
Intérieur d’un temple (1652)
オランダの画家で、ロッテルダム・ラウレンス教会の内部を多く描いたことで知られています。
第2次世界大戦後の修復の際は、ロームの作品を参考に再建されたそうです。
Lubin Baugin (1612-1663)
Coupe de fruits (1630)
静物画を多く描いていました。
La Vierge, l’enfant Jésus et Saint Jean-Baptiste
Michel Dorigny (1616-1665)
Suzanne et les vieillards (1630-40)
Simon Vouetの弟子であり、義理の息子です。
Charles Le Brun (1619-1690)
Descente de Croix (1679)
ヴェルサイユ宮殿の装飾を担当し、特に鏡の間は自身で手がけました。
非常に評価の高い画家です。
作品はかれの手掛けた中でも最も大きな作品の一つになります。
Noël Coypel (1628-1707)
Loth et ses filles (1704)
フランスの画家、装飾画家です。
La résurrection du Christ (1700)
Luca Giordano (1634-1705)
Le Martyre de saint Laurent
イタリア、非常に評価の高い、バロックの画家です。
La présentation au temple (1675-80)
Charles de La Fosse (1636-1716)
Le Repos de Diane (1700)
ヴェルサイユ宮殿やアンバリッドなどを手掛けた画家です。
Jean Jouvenet (1644-1717)
Le Triomphe de la Justice (1713)
フランス、バロックの画家です。
Franciscus Gysbrechts (1649-1676)
Vanité
だまし絵を描いた、フランドルの画家です。
Louis de Boullogne (1654-1733)
Le Christ et L’hémorroïsse (1695)
フランスの画家です。
Pierre Domenchin de Chavane (1673-1744)
Paysage aux lavandières
フランスの画家ですが、壁画で有名なシャバンヌとは別人です。
まとめ
いかがでしたか。
ルネサンス期は、キリスト教にまつわる作品が多く、キリスト教を理解していないとなかなか理解するのは難しいのですが、作風だけでも十分に楽しめます。
ルネサンス期の目的である、現実と理想美の調和が徐々に完成されていく様子は何となく見て取れるのではないでしょうか。
そしてバロック期になると、さらに作品が強調され豪華になっていきます。
ルネサンス期は何となく苦手な方も多いと思いますが、何となくでも楽しんで頂けると幸いです。
なお、ルネサンス期は作者不明の作品も多く、画像はあるのですが、今回は割愛させて頂きました。
ぜひ現地で色々な作品を鑑賞して楽しんでくださいね。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
なお、レンヌ美術館の詳細、他のコレクションについてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
合わせてご覧になってみてください。
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