1913年に開業した「Abbesses (アベス駅)」。
モンマルトルの丘、サクレクール寺院観光にもとても便利な場所にあります。
“Hector Guimard(エクトール・ギマール)“によりデザインされた入り口は、現存する最古のオリジナルと言われています。
外観だけでもとても魅力的ですが、アベス駅の魅力はその深さです。
メトロのプラットホームまで地上から約36メートルあり、パリのメトロの駅の中でも最も深い駅と言われています。
もちろんそれだけの深さですから、エレベーターでの移動が当然と思われるかもしれませんが、アベス駅の魅力を堪能するには階段を利用しなくては意味がありません。
この階段がパリらしく、螺旋階段になっているのも特徴的です。
しかし下るのならまだしも、上るのは想像を超えるほどひたすら階段を上らなくてはなりません。
昔ながらのパリのメトロの駅を感じてみたい方にはぜひ訪れて欲しい場所です。
今回はそんな挑戦しがいのあるメトロ、アベス駅をご紹介させて頂きます。
Abbesses アベス
Abbesses メトロ12号線
住所:22 Rue des Abbesses, 75018 Paris, フランス
特徴
アベス広場がその名の由来であるアベス駅。
1913年に開業した駅は、地上から36メートル下にプラットホームがあり、パリのメトロの駅の中でも最も深い場所にある駅となっています。
階段
地下36メートルにあるプラットホームから階段で地上に出るには、かなりの労力が必要となります。
ただ上るだけなら、すぐに飽きてしまいますが、アベス駅の階段は上っている人を飽きさせない工夫が凝らしてあります。
また、階段は螺旋式になっていますので、直線の階段を上るよりは楽しんで上ることが出来ると思います。
それでは早速階段のスタートです。
上り始めると左手に壁画が見えてきます。
気分が上がります。
さらに上り続けると、今度はサクレクール寺院が見えてきます。
体力的にまだ余裕です。
続いて、ムーランルージュとマーチングバンド。
よくわかりませんが、この辺りで体力的に厳しくなってきます。
不思議な壁画にたどり着くころには、上るべきではなかったという後悔でいっぱいになります。
美しいユニコーンを目にしながら、もうすぐ階段が終わると思い、最後の力を振り絞ります。
美しいパリの街並みが見えてくる頃には、手すりを持っていないともう足が動きません。
最後は、花の絵が迎えてくれます。
思わず笑ってしまいますが、上った達成感と上らなきゃよかったという後悔が頭の中を錯綜しています。
無事上りきって出口に向かいます。
本当に一安心です。
出口の扉を開けるとようやくメトロの改札です。
こちらは入り口方面の改札です。
しかし、ほっとするのもつかの間、さらに階段が続きます。
最後の最後の階段はこちら。
出口の脇には、アベス駅についての説明が書かれています。
無事、地上口に到着です。
アベス広場はこじんまりとしていますが、曜日や季節によって催し物が開かれたりしています。
まとめ
いかがでしたか?
写真だけだと伝わりにくいですが、実際にこの階段の辛さは上ってみないと分からないと思います。
それでも、アベス駅に来たら、螺旋階段をクルクル何度も回りながら登らないと、気が済まなくなってしまっています。
(勝手にパリ気分を味わえると勘違いしているだけなのですが、、)
アベス駅はモンマルトルの丘にあり、その周辺にはサクレクール寺院をはじめ、ジュテームの壁など沢山の観光スポットや美味しいパン屋さん、おしゃれなお店もありますので、ぜひ観光の際は利用してみてください。
現地で利用された方がいらっしゃいましたら、皆様の感想をお知らせ頂けると助かります。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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