パリ15区、落ち着いた住宅街が広がるカンブロンヌ通り。ここには、かつて伝説の名店「ラ・メゾン・ピシャール」が店を構えていました。その跡地を引き継ぎ、瞬く間にパリの頂点へと登り詰めたのが「Frédéric Comyn(フレデリック・コマン)」です。
2022年の「パリ・バゲットコンクール」で見事優勝を果たしたこのお店。実は、バゲットを焼き上げたのはヨーロッパ大会で2度の優勝経験を持つ若き天才職人、ダミアン・デダン氏。彼が手掛けるパンは、大統領府(エリゼ宮)の食卓も彩りました。
名店ピシャールの魂を継承しつつ、独自の進化を遂げた「世界一のバゲット」とは一体どんな味なのか? 実際に訪れて感じた店内の雰囲気や、注目のクロワッサンまで、その魅力を余すことなくお届けします!
Frédéric Comyn フレデリック・コマン
住所
88 Rue Cambronne, 75015 Paris
営業時間
7:00 ~ 20:00
定休日
なし
最寄り駅
Volontaires:12号線
主な受賞歴
- 2022年 パリ・バゲットコンクール(Grand Prix de la Baguette):優勝 (職人:Damien Dedun氏。135本のバゲットから選ばれ、エリゼ宮への納入権を獲得)
- 2021年 パリ・ベスト・バイオパン・コンクール(Pain Bio):準優勝
- 2021年 ヨーロッパ・ブーランジェリー選手権:優勝(ダミアン・デダン氏がフランス代表として獲得)
オーナーと職人のプロフィール
- オーナー:Frédéric Comyn(フレデリック・コマン)氏 パリ市内や近郊のソー(Sceaux)などに複数の店舗を展開する経営者兼パティシエ。伝統製法とオーガニック素材の融合に力を入れています。
- 天才職人:Damien Dedun(ダミアン・デダン)氏 この店のバゲットを優勝に導いた中心人物。14歳からパン作りを始め、ヨーロッパ選手権を2度制した(2017年・2021年)フランスパン界のトップランナーです。
独自のこだわり
- 「ピシャール」の継承: 惜しまれつつ閉店した名店「ラ・メゾン・ピシャール」の店舗とスタッフを可能な限り引き継ぎ、地域に根ざした味を絶やさない努力をしています。
- 多彩なラインナップ: バゲットだけでなく、マカロンや本格的なアントルメ(ホールケーキ)など、パティスリーとしてのレベルも非常に高いのが特徴です。
外観

カンブロンヌ通りにあるお店は、シックなテントで人目を引いています。テントには「2022年バゲットコンクール優勝」の文字が刻まれています。
パン好きの方の中には、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、実はこのお店は元々、「La Maison Pichard ラメゾンピシャール」が営業していた店舗になります。諸般の事情があって閉店したピシャールを引き継いだのが「Frédéric Comyn」になります。
外観だけでなく、店内のレイアウトも基本的にはピシャールの時とほぼ同じなので、店名を気にしない方であれば、お店が変わったとは気が付かないかもしれません。

2022年バゲットコンクール優勝のステッカーと2021年PAIN BIOコンクール準優勝のステッカーが貼ってあります。
店内

店内右側には、バゲットサンドなどのパンが陳列されています。

ショーケースの奥にはパン・ド・カンパーニュなどが並びます。また、クッキーなども販売されています。

店内左側にはケーキ類が並びます。こちらは外のウィンドウから見えるホールケーキです。

店内のショーケースには、エクレアなどが並んでいます。

ケーキの種類としてはそれほど多くはないので、選びやすいと思います。

マカロンにはかなり力を入れている感じがします。

クロワッサンなどのヴィエノワズリーはレジ脇に並んでいます。

少し分かりにくいですが、店内の一番奥に見えるのが「釜」になっています。ピシャールは「釜」でパンを焼いていたのですが、「Frédéric Comyn」では使用されていませんでした。
実食

もちろんバゲットを購入しました。小麦を感じる美味しいバゲットです。

クロワッサンも購入しました。

バターの風味を感じることが出来るきちんとしたクロワッサンです。
評価
全体的な評価は5段階で以下の通りです。
Frédéric Comyn フレデリック・コマン
味:☆☆☆☆★
外観:☆☆☆★★
内観:☆☆☆★★
価格:☆☆☆☆★
スタッフ:☆☆☆★★
購入しやすさ:☆☆☆★★
場所:☆☆☆★★
という感じです。
味は☆4つです。バゲット、クロワッサン共に美味しかったですが、スペシャルな感じはしませんでした。
外観、内観も特に特徴的なところはありません。ピシャールのお店をそのまま受け継いでいますので、新鮮味を感じなかったかもしれませんが。また商品のレイアウトもピシャールの時とほとんど変わっていません。
価格は手頃です。値上げはなるべく控えている印象です。
スタッフの対応は普通です。特に印象に残っていません。
購入のしやすさも問題はないと思います。列が出来る時間帯もありますが、お店が広いので商品が見えにくいということはあまりないかもしれません。但し、お店が広い分、右側と左側のショーケースが離れていますので、パンとケーキの両方を注文する時は少し面倒かもしれません。
場所はあまり良くありません。周囲に観光スポットがないので、このお店を目指して来なくてはなりません。但し、12号線を利用することが出来ますので、中心地からのアクセスは悪くないと思います。
まとめ
周辺に大きな観光地はありませんが、12号線からのアクセスも良く、パン好きなら一度は訪れる価値がある「目的地になるパン屋さん」です。かつての名店の釜は使われていないものの、若き才能が吹き込む新しい風が、この場所を再びパリで最も輝く一軒に変えています。
パリ15区を訪れる際は、ぜひこの「黄金のバゲット」を求めて足を運んでみてください!
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。パリパン屋ランキングをこちらでご紹介させて頂いております。合わせてご覧になってみてください。




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