ロアン宮殿の1階にある美術館が、”ストラスブール装飾美術館”です。
後期バロックやロココ様式の部屋が当時の様子で展示されていて、その豪華さに圧倒されます。
また、展示物も充実していて、ストラスブール大聖堂の旧天文時計のパーツの展示、17世紀~19世紀の陶磁器や、ストラスブールの金細工など多岐に渡ります。
今回は、そんなストラスブールの歴史を感じることの出来る装飾美術館をご紹介させて頂きます。
Musée des Arts décoratifs ストラスブール装飾美術館
基本情報
Musée des Arts décoratifs strasbourg ストラスブール装飾美術館
住所:2 Place du Château, 67000 Strasbourg, フランス
営業時間:
月曜日 10:00~13:00 / 14:00~18:00
水曜日~金曜日 10:00~13:00 / 14:00~18:00
土曜日・日曜日 10:00~18:00
定休日:火曜日
入館料
大人:7.5ユーロ
割引:3.5ユーロ(25歳までの学生、60歳以上の方など)
複数の美術館を見て周る場合は1日券が割安です。
大人:16ユーロ
割引:8ユーロ
(ストラスブールに数日滞在予定の方は、3日間のパス(20 €)もあります。)
所要時間
見どころは沢山ありますが、それほど広いわけではないので、足早に見て周ると30~40分位で何とか見て周れると思います。
少しゆっくり見たい方は1時間位あれば十分だと思います。
歴史
1890年に設立され、1898年にロアン宮殿に移されました。
陶器や金細工、タペストリーなどを中心に展示されています。
外観
外観は”ロアン宮殿“になりますので、見ごたえのある建物です。
正面から入って一番奥、左側に入り口があります。
少し分かりにくい場所になっています。
なお、”装飾美術館“、”ストラスブール美術館“、”考古学博物館“の3つの美術館は同じ入り口になっています。
館内マップ
先ほどの写真の左側にあたるのが、こちらのマップの入り口部分です。
入ってすぐ左手にチケット売り場があります。
装飾美術館の入り口は階段の脇にある扉の奥になります。
とてもわかりにくいので地図を参考にしてください。
Salle du Synode
奥の扉の所が出入口になります。
Les appartements du palais Rohan
Salle du Synode
エントランスとダイニングエリアとして使用されていた場所です。
Salon des évêques
司教のラウンジと呼ばれています。
Salon des évêques
壁にはもともと司教の画が飾られていたそうです。
Chambre du roi
王の寝室と呼ばれています。
窓からはイル川を望むことが出来ます。
Salon d’Assemblée
アッセンブリーホール。
タペストリーが印象的です。
Salon d’Assemblée
Bibliothèque
図書館です。
Bibliothèque
Buste du cardinal de Rohan(中央の胸像)
Bibliothèque
マホガニーの本棚です。
Autel de la chapelle
チャペルになります。
カーペットは1743年のものだそうです。
Chambre de Napoléon Ier
ナポレオン1世の寝室です。
Chambre de Napoléon Ier
Chambre de Napoléon Ier
Chambre à coucher des princes-évêques
Chambre à coucher des princes-évêques
Faïence de Strasbourg
ハノン家の3代に渡り経営された磁器メーカーです。
初代である、Charles-François Hannongがオランダからストラスブールへ移住します。
ストーブの生産で成功を収めます。
長男のPaul Hannongが多色使いの作品を生産します。
1780年に会社は破産しています。
美術館には沢山の陶磁器が展示されています。
Poêle-cheminée à deux corps superposés, en faïence et en fonte
(陶器と鋳鉄からなるストーブ)
Porcelaine et bronze Manufacture de Fürstenberg, 1893
(磁器とブロンズで出来たポット)
TERRINE EN FORME DE HURE DE SANGLIER(イノシシ)
TERRINE EN FORME DE DINDON(クジャク)
L’HORLOGERIE
14世紀から18世紀までの作品が展示されています。
ストラスブール大聖堂の天文時計の初代、2代目のものがそのまま展示されています。
現在大聖堂に置かれている天文時計と比較しながら見学すると面白いと思います。
COQ AUTOMATE(雄鶏)左側
ORFÈVRERIE STRASBOURGEOISE
ストラスブールの金細工を中心に展示されています。
MIROIR DE TOILETTE
まとめ
いかがでしたか。
ヨーロッパらしい豪華な部屋には、やはり感嘆させられます。
それぞれの部屋の様子が違うので、見ていて飽きることはないと思います。
陶磁器類は圧巻の量があり、他の美術館にはない個性があるので、こちらも存分に楽しめると思います。
さらに、天文時計に関しては、ストラスブール大聖堂を見た後であれば、より楽しめると思います。
美術館自体は、コンパクトな大きさですが、見どころが沢山ありますので、ぜひストラスブール観光の際は立ち寄ってみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
パリから日帰りストラスブールの旅はこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
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