残念ながらPascal & Anthonyは閉店しております。
パリ15区の閑静な住宅街で、地元民から「これぞ最高傑作」と惜しまれつつも幕を閉じた伝説のブーランジェリー、「Pascal & Anthony(パスカル&アンソニー)」。
日本でもおなじみの「ゴントラン・シェリエ(Gontran Cherrier)」で出会った、ブーランジェ(パン職人)のパスカル氏とパティシエ(菓子職人)のアンソニー氏。アジアやオーストラリアでの経験を携えた二人が2016年にオープンさせたこのお店は、まさに「伝統」と「革新」の融合そのものでした。
インスタ映えする美しいヴィエノワズリーから、シンガポールのお茶と楽しむ独創的なサンドイッチまで。パリジャンを虜にした、他にはない唯一無二のラインナップを振り返り、今なお語り継がれるその魅力を実食レポートでお届けします。
Pascal & Anthony パスカル&アンソニー
住所
32 Rue de Dantzig, 75015 Paris, フランス
営業時間
月曜日~土曜日:07:30~20:00
定休日
日曜日
最寄り駅
Convention:12号線
特徴
創設者コンビのプロフィール
- Pascal Hérault(パスカル・エロー): ゴントラン・シェリエの海外展開を支えたブーランジェ。シンガポールやオーストラリアでの経験から、フランスの伝統に固執しない柔軟なパン作りを確立しました。
- Anthony Raingeval(アンソニー・ランジュヴァル): 繊細な技術を持つパティシエ。彼が加わることで、ヴィエノワズリー(菓子パン)の層の美しさや、フィリングの複雑な味わいが劇的に進化しました。
独自のこだわり:インターナショナルなエッセンス
- シンガポールの影響: パリの一般的なパン屋ではまず見かけない、シンガポール直送の茶葉(TWG等)を提供。パンと紅茶の相性を追求したスタイルは、当時非常に斬新でした。
- タイルへの愛: 店舗デザインの際、あえて以前の店舗の古いアンティークタイルを一部残して活用。パリの歴史への敬意と、二人のモダンな感性が同居した、居心地の良い空間でした。
最新状況
- 閉店後の動向: 2026年2月現在、公式に閉業が確認されています。彼ら二人の今後の活動についてはまだ詳細が明かされていませんが、これほどの実力者であれば、またパリのどこか、あるいは海外で新たなプロジェクトを始動させる可能性が高いと期待されています。
外観

ダンツィッグ通りと、モリヨン通りの角にあるお店は、華美ではありませんが、黒いテントが目を引いてすぐに分かると思います。

大き目のレンガではなく、小さいレンガタイルの外観は、近くで見ると、とても良い雰囲気です。
店内

商品が並んでいるスペースがそれほど広く感じられないのですが、意外と商品は沢山あります。

バゲットサンドは様々な種類が用意されています。何があるのか良く分からなかったので、気になるサンドイッチを指をさして伝えました。

見るからに美味しそうですね。

他のパン屋さんにはない独特な商品も販売されています。

もちろん、定番のバケットも用意されています。

ヴィエノワズリーもしっかり揃っています。

クロワッサン、パンオショコラはお店でも大人気です。インスタ映えする商品です。

クロワッサンは1.1ユーロ。良心的な価格設定です。(現在は価格が変更されていると思います)

ケーキ類ももちろんあります。とにかく沢山の商品があるので、どれを購入すべきかかなり迷います。
実食

シンプルながらおしゃれな感じの紙袋。

見た目も味も文句なしです。
評価
全体的な評価は5段階で以下の通りです。
Pascal & Anthony パスカル&アンソニー
味:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆☆
内観:☆☆☆☆☆
価格:☆☆☆☆☆
スタッフ:☆☆☆☆★
購入しやすさ:☆☆☆☆★
場所:☆☆★★★
という感じです。
味に関しては☆5つです。とにかく種類が多いので、次回も色んな商品にチャレンジしてみたくなりました。
外観は好印象。特別ここが良いという訳でもないのですが、シンプルながら全体的にバランスが取れている感じがしました。
内観も良く出来ています。商品も見やすいですし、レイアウトもちょうど良い感じです。もちろんオシャレさもあります。残念ながら写真を撮ることが出来ませんでしたが、広めのイートインスペースも用意されています。
価格は全体的に良心的です。スタッフもとても感じが良かったです。一見、ちょっと取っつきにくい感じがしましたが、注文するとこちらの意図を汲んでくれて、細かい所まで気を使って頂きました。
購入のしやすさに関しては、商品自体は見やすいのですが、買いたくなる商品が多すぎてかなり迷いました。購入自体は問題ありません。
場所は残念ながら、観光客が行くにはあまり良くありません。メトロの駅からも少し距離があります。近隣に観光スポットはありませんので、こちらのお店を目指して来なくてはなりません。パン好きのためのお店になると思います。
全体的に高評価になりましたが、もう1度訪れて見たくなるお店です。シンプルで現代的な印象ですが、店内には以前のお店の床のタイルをそのまま利用していたりしていて、飾らない感じがとても心地よく感じられます。
まとめ
商品のメニューに関しても、バゲットやクロワッサンなどの定番の商品はしっかりと基本に忠実に作られている反面、サンドイッチなどには様々な独自の商品が販売されているのも、何度も訪れたくなる要素なのかもしれません。
また、普通のパン屋さんでは見かけない、シンガポールのお茶なども用意されています。お茶とパン、一見合わなそうな組み合わせが、新しさも感じさせてくれています。
残念ながら2026年現在は閉店しておりますが、彼らが提案した「パンとパティスリーの対等な融合」は、現在のパリのパン業界にも大きな影響を与え続けています。
「あの味がもう一度食べたい」。そう思わせてくれるお店に出会えたことは、パン好きにとって最高の幸せです。彼らの次なるステージを期待しつつ、15区に刻まれた名店の記憶をここに記します。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。パリの最新パン屋ランキングを公開しています。ぜひ合わせてチェックしてくださいね。




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