新古典主義のファサードが魅力の「レンヌ大聖堂」。
その歴史は古く6世紀頃にさかのぼると言われています。
レンヌを代表する観光地としてだけなく、ブルターニュ地方において歴史的にも非常に重要な役割りを果たしてきました。
今回はそんな魅力あふれる「レンヌ大聖堂」についてご紹介させて頂きます。
Cathédrale Saint-Pierre de Rennes レンヌ大聖堂
基本情報
Cathédrale Saint-Pierre de Rennes レンヌ大聖堂
住所:Rue de la Monnaie, 35000 Rennes, フランス
入場料
料金:無料
所要時間
大聖堂はそれほど大きくはないので、一般的な鑑賞であれば、30分ほどで見ることが出来ると思います。
内部を少し詳しく、また外観をゆっくりと鑑賞されたい方は1時間ほど予定すれば良いと思います。
特徴
始まりははっきりとはしていませんが、6世紀頃にはすでに教会の痕跡が見られるようです。
12世紀頃にはゴシック様式の教会として置き換えられいてました。
大聖堂の建築に問題があり、絶えず悩まされてきましたが、1490年~1539年頃にはかなり崩壊が進み、再建が必要になるほどでした。
1720年にレンヌの大火災があった後には、大聖堂は修復不能の状態になりました。
1756年から1768年にかけて、解体が行われ、1787年から建設が始まり、1845年まで続きました。
現在の大聖堂は1844年に開館しました。
出典:ウィキペディア Cathédrale Saint-Pierre de Rennes より
外観
クラッシックなスタイルのファサードは、1541年から1704年にかけて建設されました。
全体の高さは48メートルになります。
レベルごとに当時の建築家が築いていきました。
2段目と3段目には5つの紋章が掲げられています。
- Beaumanoir家の紋章(ブルターニュの貴族)右上
- Charles d’Albert d’Aillyの紋章(フランスの将校)右下
- Jean-Baptiste de Beaumanoir de Lavardinの紋章(レンヌの司教)中央
- Henri de La Mothe-Houdancourtの紋章(レンヌの司教)左上
- Charles de La Porteの紋章(フランスの元帥)左下
中央のペディメントはルイ14世になります。
厚みはそれほどありませんが、非常にシンプルですが、花崗岩の色合いが独特の雰囲気を出しています。
こちらは、細い路地になるプサレット通りからの裏口。
こちら側から中に入ることも出来ます。
内部
大聖堂内部は、44本からなるイオニア式の柱があります。
一つ一つの間隔が狭く、他の大聖堂とは違う雰囲気があります。
奥には、グランドオルガンが設置されています。
設置されたのは1874年になります。
La remise des clés du Royaume des Cieux à saint Pierre, par le Christ” (1871)
Alphonse Le Hénaff (1821-1884)による作品です。
天国のカギをキリストを通して、ペテロに渡すシーンです。
天井の装飾もとても美しいです。
特徴のあるデザインになっています。
左側(北)のトランセプトには「聖母の昇天」が飾られています。
La délivrance de saint Pierre (1828)
Henri-Joseph de Forestier (1787-1872)による作品です。
右側(南)のトランセプトに飾られています。
Godefroy Brossay-Saint-Marc(レンヌで最初の大司教)のお墓です。
Alexis-Armand Charost (1860-1930) レンヌの大司教です。
Chaire (講壇)になります。
Reliquaire de Saint Amand
レンヌの司教であった聖アマンの聖遺物箱です。
側廊
側廊
側廊
側廊
vitraux
vitraux
まとめ
いかがでしたか。
クラッシックな外観は他の都市にある大聖堂とは違う趣があって見ごたえがありますが、個人的には独特の色合いと、美しい天井や祭壇がとても見ごたえがありました。
華美になり過ぎない内部はとても厳かな印象です。
街の中心地にある大聖堂は、マルシェが行われているリス広場からも徒歩で簡単にアクセスすることが出来ます。
ぜひ皆様もレンヌ観光の際は、観光ルートに組み込んで大聖堂を鑑賞してみてください。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
なお、パリから日帰りレンヌ観光の旅はこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
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