エッフェル塔を望むセーヌ川のほとりに佇むパリ市立近代美術館は、パリの現代アートシーンの中心地として知られています。
20世紀から現代に至るまでの革新的な芸術作品が並ぶ常設展示に加え、世界的に注目を集める現代アーティストによる企画展も随時開催しています。
まさに、芸術の街パリの最先端を体感できる特別な空間です。
同じ敷地内には現代アートの展示空間「パレ・ド・トーキョー」があり、アート好きにはたまらないスポットが集積しています。
トロカデロ広場やエッフェル塔まで徒歩圏内という絶好のロケーションは、パリならではの優雅な散策コースとしても人気を集めています。
パリ市立近代美術館
基本情報
パリ市立近代美術館 Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris
住所:11 Avenue du Président Wilson, 75116 Paris, フランス
営業時間:火曜日~日曜日 10:00~18:00 (木曜日のみ22:00)
定休日:月曜日
最寄り駅:Alma-Marceau 9号線 Iéna 9号線
歴史と特徴
歴史
1937年 パリ万博の際、Palais de Tokyoに美術館の構想が生まれる。
1961年 開館
2010年 Le pigeon aux petits pois (鳩と小さなえんどう豆) ピカソ、 La Pastorale (田園風景)マティス,、L’Olivier Près de l’Estaque (エスタックの近くのオリーブの木) Braque、La Femme à l’Éventail (扇を持つ女性) モディリアーニ、 Nature Morte aux Chandeliers (ろうそくのある静物) レジェ の5点が盗難される。
なお、これらの作品は現在も見つかっていないそうです。
特徴
パリ市立近代美術館がある建物は、パレ・ド・トーキョーと呼ばれる建物の東側にあり、この建物自体は、1937年パリ万博のために作られたものになります。
写真はセーヌ川方面から見た様子です。
こちらはプレジダン・ウィルソン通りからセーヌ川方面の写真です。
柱の奥の右側にカフェがあります。
入り口
プレジダン・ウィルソン通りには、大きな扉の入り口がありますが、実際は反対側、セーヌ川方面から入場します。
ENTRÉE の大きな文字があるので間違わずに行けると思います。
大きな柱の間を抜けて、建物の丸くなっている部分に沿って歩いて行きます。
ENTRÉEの文字に沿ってさらに歩いて行きます。
途中には彫刻が置かれています。
さらに歩き続けると、ようやく入り口に辿り着きます。
プレジダン・ウィルソン通りから歩いて来ると意外と距離がありますので、最短ルートで美術館に訪れたい方は、メトロ、Alma-Marceau駅からセーヌ川沿いのニューヨーク通りを歩いて来れば、すぐに入り口に到着することが可能です。
入場料
パリ市立美術館は、市が運営しているだけあって、何と入場料が無料になっています。
但し、無料で見られるのは、常設展だけであり、企画展は別途入場料が必要となりますので、ご注意ください。
企画展の入場料は、その時々で値段が違うのですが、5ユーロから12ユーロの間と決められています。
2019年 常設展 Rumours & Legends 主な作品
常設展も時期によって展示される作品に変動があります。
今回訪れた2019年4月は、Rumours & Legends と題した作品が展示されていました。
この展示は、2019年3/15~7/14まで行われていました。
入り口を入るとすぐにÉtienne-Martinを始めとする様々な彫刻が並んでいます。
AILLAUD-Gille
Panthères [Leopards] 1977
別の部屋には、AILLAUD-Gilleの作品が多数展示されています。
dans le désert (砂漠で)と言うテーマのもと、様々な作品が展示されています。
こちらは、パンフレットなどにも使用されている作品。
こちらも有名な作品のようです。
かなり迫力のある作品が並んでいます。
Jacques-MONORY
Melancolie N 2 1989
Velvet-jungl
Toxique
その他
les-quatre-saison
こちらは、Eugene LEROYの作品。
NEED WANT 2016
こちらは、Melanie MATRANGAの作品。
その他にも沢山の作品が並べられています。
少し難解な作品が多い印象です。
常設展も訪れる時期によって展示内容は変わるようです。
2019年 企画展 Thomas Houseago
2019年3/15~7/14の間に行われていた企画展は、Thomas Houseago ~Almost Human~ でした。
Thomas Houseago(トーマス・ハウシーゴ)は、1972年生まれ、イギリスの芸術家。
現在はロサンゼルスを拠点に、彫刻を中心として活躍しています。
Serpent
Fractured Face for MEF
Rattlesnake figure
後ろのスクリーンに、制作の様子が映し出されています。
全体的には、やや難解な気がしました。
まとめ
いかがでしたか?
現代美術に興味のある方には、とても魅力的な美術館です。
時期によって、展示内容も変わりますので、何度訪れても楽しめると思います。
また、周辺の環境もとても良いので、散策の途中に立ち寄るのもお勧めです。
天気の良い日は、セーヌ川沿いを散歩して、トロカデロ、エッフェル塔方面まで歩いて行くのも良いかも知れません。
ぜひパリ観光の際は立ち寄ってみてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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