リヨン美術館はソーヌ川とローヌ川に挟まれた場所にあり、近くには市役所、オペラ座などがあります。
そんなリヨンの中心地にあるリヨン美術館は、外観からは想像も出来ないほど、魅力が詰まった美術館です。
可能な限り時間をとって鑑賞することをお勧めします。
- リヨン美術館
- 歴史
- 所要時間
- 館内マップ MAP
- 見どころ コレクション
- Pérugin (Pietro Vannucci, dit il Perugino) ペルジーノ 1448-1523
- Véronèse (Paolo Caliari, dit) ヴェロネーゼ(パオロ・カリアリ) 1528-1588
- Nicolas Poussin ニコラ・プッサン 1594-1665
- Pierre-Paul Rubens ピエール・パウル・ルーベンス 1577-1640
- Antoine Berjon アントワーヌ・ベルジョン 1754-1843
- Louis Janmot ルイ・ジャンモ 1814-1892
- Claude Monet クロード・モネ 1840-1926
- Paul Gauguin ポール・ゴーギャン 1848-1903
- Pierre Bonnard ピエール・ボナール 1867-1947
- Francis Bacon フランシス・ベーコン 1909-1992
- Edgar Degas エドガー・ドガ 1834-1917
- Auguste Rodin オーギュスト・ロダン (1840-1917)
- カフェ & レストラン Les Terrasses Saint-Pierre
- まとめ
リヨン美術館
基本情報
Musée des Beaux-Arts de Lyon リヨン美術館
住所:20 Place des Terreaux, 69001 Lyon, フランス
営業時間:
水曜日~月曜日 10:00~18:00
金曜日 10:30~18:00
定休日:火曜日、祝祭日
入場料
常設展 | 企画展 | |
---|---|---|
大人 | 8€ | 12€ |
18歳~25歳 | 4€ | 7€ |
18歳以下 | 無料 | 無料 |
歴史
革命以前は、サンピエール王立修道院として使用されていました。
1801年 フランスの15の都市に絵画コレクションを展示するという、Chaptalの法令が施行されました。
1803年 上記政令を受け、一般公開されました。
1834年 建築家R. Dardel (1796-1871)によって、美術館が拡張されます。
1875年~1900年 黄金時代と呼ばれるこの時期は、美術館の更なる拡張と、コレクションの収集が行われました。
1914年 自然史博物館が分離されました。
1921年 リヨンに関する歴史は、Gadagne美術館に移されました。
1935年 美術学校が分離されました。
1990年~1998年 最後の改装が行われました。
所要時間
館内は外観のイメージよりかなり広いです。
コレクションも古代から現代アートまで様々な作品が展示されています。
足早で見ても1時間、普通に見学しても1時間半位はかかると思います。
じっくり見ると2時間以上は必要だと思います。
十分に余裕を持って訪れたい美術館です。
館内マップ MAP
リヨン美術館は、フランス式2階建て(日本式3階建て)になっています。
この地図は地上階になりますので、「A」から入り、中庭を通って、「B」の所から館内に入ります。
写真の奥がテロー広場になっていて、ここで一度、セキュリティチェックを受けて中庭に入ります。
中庭までは、無料で入ることが出来ます。
ベンチもありますので、休憩することも可能です。
中庭を過ぎると美術館入り口になっていて、入館後すぐに右手に進みます。
ここにチケットカウンターがありますので、チケットをお持ちでない方は購入してください。
手荷物を預けるロッカーもありますので、不要な荷物はロッカーに預けておいてください。
1階は主に彫刻が展示されています。
続いて地上1階(日本式2階)に向かいます。
左側101番から順番に進みます。
エジプト文明から、ギリシャ、ローマ、ルネッサンス、現代まで様々なオブジェ等を見ることが出来ます。
なお、このフロアには、カフェやギフトショップがあります。
次は地上2階(日本式3階)になります。
今度は右側の201番から順番に進みます。
14世紀から現代までの絵画が中心に展示されています。
皆様ご存知の有名画家の作品が展示されているのもこのフロアです。
見どころ コレクション
リヨン美術館の代表的な作品をご紹介します。
Pérugin (Pietro Vannucci, dit il Perugino) ペルジーノ 1448-1523
L’Ascension du Christ キリストの昇天
ルネサンス画家であるペルジーノの作品です。
1495年に教会の祭壇画を3年かけて製作した作品と言われています。
本来は15の部分から構成されていたものですが、現存するのは、この2枚のみとなっています。
Véronèse (Paolo Caliari, dit) ヴェロネーゼ(パオロ・カリアリ) 1528-1588
Bethsabée au bain バテシバの水浴 (1575)
ルネサンス後期のヴェネツィアを代表する画家として評価されています。
Nicolas Poussin ニコラ・プッサン 1594-1665
La Fuite en Égypte エジプト逃避
2004年に国宝に指定された作品です。
Pierre-Paul Rubens ピエール・パウル・ルーベンス 1577-1640
L’Adoration des mages 東方三博士の礼拝 (1617~1618)
Antoine Berjon アントワーヌ・ベルジョン 1754-1843
Fruits et fleurs dans une corbeille d’osier 柳細工の篭に入った果実と花 (1810)
リヨンの画家ベルジョンの美しい作品です。
Louis Janmot ルイ・ジャンモ 1814-1892
Le Poème de l’âme – L’idéal 魂の詩 – 理想 (1853~1855)
Poème de l’âme という18点の連作の最後から2番目の作品です。
神秘主義の基礎となった作品です。
Claude Monet クロード・モネ 1840-1926
Mer agitée à Étretat エトルタの荒海 (1883)
ホテルの窓から捉えた海辺の眺めです。
Paul Gauguin ポール・ゴーギャン 1848-1903
Nave Nave Mahana ナヴェ・ナヴェ・マハナ (1896)
Nave Nave Mahanaはマオリ語で「かぐわしき日々」という意味です。
Pierre Bonnard ピエール・ボナール 1867-1947
Fleurs sur une cheminée au Cannet ル・カネの家の暖炉上の花 (1927)
コントラストを生かし、独特の構図で描かれたボナールらしい作品です。
Francis Bacon フランシス・ベーコン 1909-1992
Etude pour une corrida n° 2 闘牛のための習作 №2 (1969)
Edgar Degas エドガー・ドガ 1834-1917
Le Café-concert des Ambassadeurs カフェ・コンセール、レ・ザンバサドゥール (1876-77)
ドガのパステル画の中でも最も有名な作品の一つです。
Auguste Rodin オーギュスト・ロダン (1840-1917)
聖アントニウスは、心を惑わす女たちの幻想に取りつかれていたそうです。
大理石に彫刻された、美しい躍動感は見事な出来栄えです。
カフェ & レストラン Les Terrasses Saint-Pierre
リヨン美術館の1階(日本式2階)には、カフェ&レストランがあります。
座席はちょっと淋しい感じがしますが、壁には、Raoul Dufy の絵画が飾られています。
夏の時期は、テラスで食事することも可能です。
料金は、アントレ:9ユーロ~、メイン:16ユーロ~、デザート:6ユーロ~位になります。
セットで頼むと22ユーロ~になり、割安になります。
(料金は変更になっている場合があります。)
営業時間:10:00 ~ 17:15
定休日:火曜日、祝日
まとめ
いかがでしたか?
訪問前は、それほど期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました。
最初の彫刻の部屋からかなり見ごたえがあり、その後、エジプト文明から、ギリシャ、ローマと続く様々な年代の作品が続きます。
さらに、最上階では数々の有名画家の絵画を見ることが出来ますので、満足度はかなり高いと思います。
リヨンを訪れた際は、必ず立ち寄って欲しい観光スポットです。
今回ご紹介しきれなかったコレクションの数々はこちらの記事で詳しくご紹介させて頂いております。
合わせてご覧になられてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
パリからリヨンまでの日帰り旅行については、こちらで詳しくご紹介させて頂いております。
ぜひ合わせてご覧になられてください。
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