ルーアン観光でぜひ訪れて頂きたいのが、ルーアン美術館。
モネの描いたルーアン大聖堂が展示されていることでも有名です。
さらにルーアン美術館の魅力は、入場料が無料ということです。
無料ではありますが、所蔵されている作品はかなりの数になりますので、十二分に楽しめます。
きちんと鑑賞しようとすると、意外と時間がかかりますので、注意してください。
- ルーアン美術館 Musée des Beaux-Arts de Rouen
- 歴史
- 所要時間
- 見どころ 外観
- 見どころ コレクション
- Joseph-Désiré Court (1797-1865)
- JULES-ALEXANDRE GRÜN (1868-1938)
- Paolo Veronese (1528-1588)
- Diego Vélasquez (1599-1660)
- PIERRE PUGET (1620-1694)
- Léon-Jules Lemaître (1850-1905)
- George William Joy (1844-1925)
- LOUIS-JACQUES MANDÉ DAGUERRE (1787-1851)
- GUSTAVE CAILLEBOTTE (1848-1894)
- Auguste Renoir (1841~1919)
- Alfred Sisley (1839-1899)
- Armand Guillaumin (1841-1927)
- Camille Pissarro (1830-1903)
- Robert Antoine Pinchon (1886-1943)
- Charles Frechon (1856-1929)
- Claude Monet (1840-1926)
- Pierre Puvis de Chavannes (1824-1898)
- ギフトショップ
- まとめ
ルーアン美術館 Musée des Beaux-Arts de Rouen
基本情報
ルーアン美術館 Musée des Beaux-Arts de Rouen
住所:Espl. Marcel Duchamp, 76000 Rouen, フランス
開館時間: 水曜日~月曜日 10:00~18:00
定休日:火曜日
入場料
常設展の入場は無料になっています。
但し、受付カウンターに立ち寄りチケットを必ずもらうようにしてください。
その際、ロッカーで使用出来るコインも借りることが出来ます。
企画展は、有料になりますので、別途チケットが必要になります。
歴史
1801年に開館したルーアン美術館。
そのコレクションは19世紀の間に劇的に増加し、1823年に300枚だった作品は、1878年には600枚までになりました。
作品の増加と共に新しい建物が必要になり、美術館と図書館を併設した現在の建物が1888年に完成しました。
100年後の1994年には、美術館の修復作業が終了しました。
現在、ルーアン美術館のコレクションは15世紀の作品から現在に至るまで、イタリア、スペイン、フランスのヨーロッパ絵画や彫刻、オブジェなど様々な作品が展示されています。
中でも印象派の作品は、フランス国内でも第2位の規模を誇るものとなっています。
ルーアン美術館 HISTORY OF THE MUSEUM
所要時間
無料の美術館と聞いてそれほど大きくはないと勝手に想像していましたが、実際はかなり見応えのあるコレクションです。
建物も1階の庭スペースと、2階の展示室に分かれています。
外観よりもかなり広いスペースがあり、作品の充実ぶりを考えると少なくとも1時間半から2時間位あるとゆっくりと見て回れると思います。
時間がなく、駆け足で一通り見るだけであれば1時間で見て周ることは可能です。
見どころ 外観
ルーアン美術館の見どころは本当に沢山あります。
まずは建物全体、そして正面玄関から見どころが始まります。
ここには2つの彫像が置かれています。
向かって右側の彫像がMichel Anguier(ミッシェル・アンギエ)王立彫刻アカデミーの教授を務めた彫刻家。
左側の彫像が、Nicolas Poussin(ニコラ・プッサン)17世紀のフランスを代表する画家。
数多くの作品がルーブル美術館を始めとする世界中の有名博物館で展示されています。
この2人はノルマンディー地方を代表する芸術家であるために美術館の入り口に飾られたようです。
この2体の彫像の作者はJoseph Tournois(ジョセフ・トゥルノワ)。
19世紀の彫刻家で、パリオペラ座やリュクサンブール公園にも彼の作品が展示されています。
見どころ コレクション
ルーアン美術館のコレクションは膨大な数になりますので、ここでは簡単にご紹介させて頂きます。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
Joseph-Désiré Court (1797-1865)
Le Martyre de sainte Agnès (1864-65)
美術館に入ってすぐ、中庭正面に飾られているのが、Joseph-Désiré Courtの作品です。
聖アグネスの殉教と名付けられたこの作品は、ナポレオン三世の要望により描かれたと言われています。
JULES-ALEXANDRE GRÜN (1868-1938)
UN VENDREDI AU SALON DES ARTISTES FRANÇAIS (1911)
庭園の右側にある大きな作品は、ジュール=アレクサンドル・グリューンの作品、「フランス芸術家サロンの金曜日」です。
モンマルトルの風刺画家、ポスター作家として有名でなのですが、油絵画家としての作品も残しています。
主に社交場を中心とした作品が高い評価を受けています。
なお、この絵の中にはグリューン本人も描かれています。
Paolo Veronese (1528-1588)
SAINT BARNABÉ GUÉRISSANT LES MALADES (1566)
パオロ・ヴェロネーゼは、PAOLO CALIARI(パオロ・カリアリ)と呼ばれることもあります。
ルネサンス後期のヴェネツィアを代表する画家として評価されています。
ルーブル美術館に展示されている、カナの婚礼は彼の作品の中でもとても評価の高いものです。
この作品は、ヴェローナ市、バルナビテ病院に併設されたサンジョルジョの小さな教会のために製作されたものです。
Diego Vélasquez (1599-1660)
DÉMOCRITE (1630)
ディエゴ・ベラスケスは、バロック画家の中でもスペイン黄金時代を代表する画家でした。
彼の特徴的な筆使いは、のちの印象派やピカソ、ダリなどに多くの影響を与えています。
この作品は、ギリシャの哲学者、デモクリトスをモデルとして描いています。
フランスで保存されているベラケラスの作品は数少ないので、必見の作品です。
PIERRE PUGET (1620-1694)
HERCULE TERRASSANT L’HYDRE DE LERNE (1659-1660)
Laurent de La HyreやJean Baptiste Corneilleの作品が展示されている部屋の中央にこの作品は、展示されています。
ヒドラを打ち砕く姿がとても力強く表現されています。
Léon-Jules Lemaître (1850-1905)
Le Pont Corneille a Rouen (1891)
パリやルーアンなどの街を中心に描いた画家として有名です。
George William Joy (1844-1925)
Le sommeil de Jeanne d’Arc (1895)
アイルランド、ダブリン生まれのジョイは、主に歴史的なものや宗教的な作品を多く描いています。
ジャンヌダルクが天使によって見守られながら眠るこの作品はとても印象深いものでした。
LOUIS-JACQUES MANDÉ DAGUERRE (1787-1851)
INTÉRIEUR DE ROSSLYN CHAPEL (1824)
ダゲレオタイプと呼ばれる写真技術を確立したことで広く知られるダゲールですが、画家としての作品も素晴らしいものがあります。
ロスリン礼拝堂を描いたこの作品も光の使い方など、非常に優れた作品に仕上がっています。
残念ながら、写真技術での名声が大きすぎて、彼の作品がほとんど残っていないことが悲しむべきことのようです。
GUSTAVE CAILLEBOTTE (1848-1894)
DANS UN CAFÉ (1880)
写実的な作品が多いカイユボットですが、印象派の画家として区別されています。
この作品は、第5回印象派展に出品された作品で、ポケットに手を入れた男性だけでなく、鏡に映った2人の男性も描かれている所が印象的です。
Auguste Renoir (1841~1919)
Jeune femme au miroir (1915)
Dédéeの愛称でルノワール晩年の作品に多数登場するCatherine Hessling。
ルノワールの息子の妻として有名です。
BOUQUET DE CHRYSANTHÈMES (1884)
花束を描くことの多いルノワールですが、この作品は、菊の花を中心に、花瓶、背景等もシンプルに描かれています。
それでいて、全体的な統一感の高さは、細部に至るルノワールならではのタッチによるものです。
Alfred Sisley (1839-1899)
Route tournante une de la saine (1875)
シスレーならではの空の描き方。
他の作品にも見られますが、シスレー作品は空が重要な要素を占めています。
Armand Guillaumin (1841-1927)
MADAME GUILLAUMIN COUSANT (1888)
フランス、印象派のギヨマンは、その色彩に多くのファンがひきつけられ、現在世界中の主な美術館で好んで展示されています。
彼の妻の日常を描いたこの作品も、幸福な日常をその色彩と共に描いています。
La pêcherie à Crozant
この作品も独特の色使いで描かれています。
Camille Pissarro (1830-1903)
Jardin des tuileries effet de neige
冬のチュイルリー公園を描いたピサロの作品。
Robert Antoine Pinchon (1886-1943)
Le Pont aux Anglais (1905)
ポスト印象派のPinchonが描いたルーアンにかかる、イギリス橋の作品。
絵の中にある橋は、1856年に作られた橋であり、現在の橋とは姿が違います。
Charles Frechon (1856-1929)
Rouen, Ile Lacroix, cours la Reine
ルーアンを拠点に活躍したポスト印象派の画家、フレション。
この作品は、戦前ルーアンの産業と娯楽の中心地だったラクロア島を描いた作品です。
Claude Monet (1840-1926)
Vue générale de Rouen (1892)
1994年に初めて公開された作品です。
La Cathédrale de Rouen. Le Portail et la tour d’Albane. Temps gris (1894)
30パターンにも及ぶモネのルーアン大聖堂。
フランスではオルセー美術館が複数所有しています。
また、マルモッタン美術館にも展示されています。
Pierre Puvis de Chavannes (1824-1898)
Inter artes et naturam (1890-95)
美術館中央の階段に掲げられているのが、シャヴァンヌのフレスコ画。
多くの画家に影響を与えたと言われていて、ピカソもシャヴァンヌの模写をした言われています。
ギフトショップ
美術館に入ってすぐ左側には、ギフトショップがあります。
美術関連の本がメインで販売されていて、あまりお土産になるようなものは有りませんでした。
帰りの電車に時間の余裕がある方は、立ち寄って見ても良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
とても無料とは思えない内容の充実ぶりです。
別記事で、コレクションの詳細をご紹介させて頂きましたが、その他沢山の作品が展示されています。
また、パリの美術館に比べると、とても空いていますので、ゆっくり鑑賞することが出来ます。
ルーアン観光の締めくくりにぜひとも訪れて欲しい美術館です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
パリからルーアンまでの日帰り旅行はこちらでご紹介させて頂いております。
ルーアン美術館のコレクションは、こちらでご紹介させて頂いて頂いております。
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