リール宮殿美術館コレクション、今回は、彫刻をメインにご紹介させて頂きます。
彫刻は主に、1階の右側一番奥、カフェの裏側に展示されています。
フランスの彫刻家、リール周辺にまつわる彫刻家の作品が多いですが、スペースもゆったりと取ってあり、見ごたえ十分なコレクションになっています。
それでは早速ご紹介させて頂きます。
- 14世紀
- François Milhomme (1758-1823)
- James Pradier (1790-1852)
- Denis Foyatier (1793-1863)
- Théophile Bra (1797-1863)
- Henri Lemaire (1798-1880)
- Emmanuel Frémiet (1824-1910)
- Ernest-Eugène Hiolle (1834-1886)
- Auguste Rodin (1840-1917)
- Albert Darcq (1848-1895)
- Alphonse-Amédée Cordonnier (1848-1930)
- Émile Peynot (1850-1932)
- Edgar Boutry (1857-1938)
- Émile Morlaix (1909-1990)
- まとめ
14世紀
Artémis agrafant son manteau, dit Diane de Gabies (14世紀頃)
作者は不明ですが、ローマ時代の作品のコピーのようです。
オリジナルはルーブル美術館に保存されているようです。
右側に飾られている絵画は、フランスの画家、Léon-François Comerre (1850-1916)、La mort de Timophane(1874)になります。
Marcellus (14世紀頃)
こちらの作品も作者不明で、オリジナルはルーブル美術館にあるそうです。
ローマ帝国、初代皇帝アウグストゥスの甥である、Marcus Claudius Marcellus (マルクス・クラウディウス・マルケッルス)になります。
Vénus de Milo (14世紀頃)
皆様良くご存知のミロのヴィーナス。
こちらもオリジナルはルーブル美術館にあります。
François Milhomme (1758-1823)
HERMAPHRODITE (1808)
新古典主義の影響を受け、神話の作品が多い彫刻家です。
James Pradier (1790-1852)
SATYRE ET BACCHANTE (1833)
スイス出身の彫刻家で、主にパリで活動。
ギリシャ神話、もしくはローマ神話のサテュロスとバッカンテ(またはディオニュソス)になります。
Denis Foyatier (1793-1863)
SPARTACUS BRISANT SES LIENS (1847)
フランス、新古典主義の彫刻家です。
作品は、スパルタクス(ローマ期の剣闘士)になります。
CINCINNATUS (1834)
作品は、紀元前5世ごろ、共和制ローマの伝説的な人物です。
Théophile Bra (1797-1863)
Ulysse dans l’ile Capriso (1822)
リールのドゴール広場にある、女神の柱の像を製作したことでも知られています。
Henri Lemaire (1798-1880)
NAPOLÉON 1ER (1854)
フランス、新古典主義の彫刻家です。
パリにあるマドレーヌ寺院のペディメントを彫刻したことでも有名です。
この作品は、リール商工会議所からの依頼で製作されたもので、リール証券取引所に設置されていました。
1976年に、美術館へ移転されました。
Emmanuel Frémiet (1824-1910)
LE CHEVALIER ERRANT (1878)
オルセー美術館やパリ、ピラミッド広場など多数の有名な作品を残しています。
動物の彫刻を多数製作しています。
Ernest-Eugène Hiolle (1834-1886)
NARCISSE (1868)
主にパリで活動した彫刻家です。
ギリシャ神話のナルキッソスになります。
Auguste Rodin (1840-1917)
L’ANGE DÉCHU (1895)
近代彫刻の父と言われるロダンの作品です。
LES BOURGEOIS DE CALAIS (1889)
サイズは小さいですが、こちらもロダンを代表する作品、カレーの市民です。
Grande Omber
なお、ロダンについては、パリにあるロダン美術館のご紹介ページで詳しくご紹介させて頂いております。
合わせてご覧になってみてください。
Albert Darcq (1848-1895)
Faucheur au repos (1882)
リールで生まれ、リールで活動した彫刻家です。
Alphonse-Amédée Cordonnier (1848-1930)
Jeanne d’Arc
フランスの彫刻家です。
作品は、ジャンヌダルクになります。
Émile Peynot (1850-1932)
La proie (1888)
フランスの彫刻家、1889年、1900年の万国博覧会で金メダルを獲得しました。
Edgar Boutry (1857-1938)
Pax
フランス、リールの彫刻家です。
Corps d’un spartiate tué, rapporté à sa mère (1885)
母親に抱えられた、スパルタクスの遺体を運ぶシーンです。
Émile Morlaix (1909-1990)
Trois Muses se plaignant à Apollon de la barbarie des hommes (1937)
フランス、リールの彫刻家です。
まとめ
いかがでしたか。
作品はどれも素晴らしいものですが、ギリシャ神話やローマ神話にまつわるものが多くなります。
予備知識がなくても十分に楽しめますが、出発前にお時間のある方は、どの作品がどんなテーマで製作されているか、少し調べておくと現地での楽しみが倍増すると思います。
なお、現地で気を付けて頂きたいのが、彫刻を最後に鑑賞しようとすると、絵画鑑賞に時間をかけすぎて、彫刻を見る時間が無くなってしまう場合があります。
足早に鑑賞すれば15分~20分ほどで見て周れると思いますので、最初に鑑賞するか、最後の場合は余裕のある時間配分で美術館全体を鑑賞してください。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
リール宮殿美術館についての詳しい情報はこちらでご紹介させて頂いております。
その他のコレクションについてはこちらでご紹介させて頂いております。
合わせてご覧になってみてください。
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