パリ2区、かつての問屋街に突如として現れた美食の聖地「ニル通り(Rue du Nil)」。その通りで一際目を引く鮮やかな黄色い建物こそ、パリの食の未来を担うブーランジェリー「Terroirs d’Avenir(テロワ・ダブニール)」です。
2008年に二人の青年によって設立されたこの組織は、失われつつある「農家と消費者の絆」を取り戻すため、ミシュラン星付きシェフたちも絶賛する最高級の食材をパリの街角へ届けてきました。
2015年にオープンしたこのパン屋さんは、今や界隈の「顔」とも言える存在。驚くことに、厳選された素材を使いながらも、クロワッサンが1ユーロ(※訪問時)という、パリ中心部では考えられないほどの良心的な価格を貫いています。なぜこれほどまでに安く、そして美味しいのか? その秘密を探るべく、活気あふれる店内に潜入してきました!
Terroirs d’Avenir テロワ・ダブニール
住所
3 Rue du Nil, 75002 Paris, フランス
営業時間
火曜日~土曜日:08:00~20:00
日曜日:08:00~13:00
定休日
月曜日
最寄り駅
Sentier:3号線
創設者:アレクサンドル・ドルアール氏とサミュエル・ナオン氏
- Slow Foodの精神: 二人は「スローフード運動」に影響を受け、単なる「地産地消」ではなく、フランス各地の「その土地に最も適した伝統的な農産物」を保護することを目的としています。
- 250以上の生産者と提携: 彼らが扱う食材は、すべて顔の見える農家や漁師から直接仕入れたもの。パンに使用する小麦も、遺伝子組み換えのない古来種の小麦(Blés de population)を積極的に採用しています。
独自のこだわり:古来種小麦と長時間発酵
- 一般的なパン屋が使う改良された小麦ではなく、農家が代々受け継いできた**「古来種の小麦」**を石臼で挽いて使用。これにより、グルテンが少なく消化に良く、小麦本来の力強い香りが楽しめるパンに仕上がっています。
特徴
Terroirs d’Avenirは、生産者と消費者を結ぶことを目的に作られた組織です。
2012年に、肉屋、魚屋、八百屋などから始まり、2015年にパン屋さんがオープンしました。
その後も、青果店や、デリのお店など様々なお店がイルドフランスにオープンしています。
特に今回ご紹介させて頂くパン屋さんがある通り、ニル通りには様々な系列店が軒を連ねています。
新しいコンセプトで様々な事業に挑戦していますので、ご興味のある方は以下をご覧になられてください。
外観

問屋街の裏道であるニル通りに一際目立つ黄色いお店がパン屋さんになります。

特に看板らしい看板もないので、写真のままの黄色いお店です。大きなコンセプトのもとに作られたお店ですが、流石にもう少し考えた方が良いのではないでしょうか。
店内

店内は全体的にシックな感じです。

ショーケースも見やすく、ちょっと田舎のパン屋さんのような造りになっています。それほど種類は多くありませんが、商品ごとに距離をとっていて、とても見やすく陳列されています。

地元の人気店らしく、この日はハード系のパンがかなりなくなっていました。お店もきちんと整理されていて、気持ちの良い店内です。

お値段もお手頃です。クロワッサンは1ユーロ。やはりクロワッサンを1ユーロで提供しているお店は好感度が上がります。

シナモンロールを注文しました。実際に取ってくれるところを撮影しています。
実食

今回購入したのはもちろんクロワッサン。形も良いですね。バターの風味もしっかりあります。これで1ユーロなら文句のつけようがありません。

シナモンロールも独特の形で美味しかったです。

中も綺麗に仕上がっています。丁寧な仕事の証拠ですね。
評価
全体的な評価は5段階で以下の通りです。
Terroirs d’Avenir テロワ・ダブニール
味:☆☆☆☆★
外観:☆★★★★
内観:☆☆☆☆★
価格:☆☆☆☆☆
スタッフ:☆☆☆☆☆
購入しやすさ:☆☆☆☆☆
場所:☆☆☆★★
という感じです。
味は☆4つです。とても美味しいパン屋さんです。ただスペシャル感があるわけではありません。
外観に関しては☆0でも良かったのですが、汚いという訳ではないので、かろうじて☆1つにしました。色んな考えがあって良いのですが、もう少し何とかして欲しいですね。
内観はとても良いです。小さいお店ですが、雰囲気、清潔感、商品の見やすさなどどれを取っても文句がありません。これだけのものを造れるのですから、外観にも力を入れて欲しいものです。
価格は非常に良心的です。安心してパンを購入することが出来ます。
スタッフもとても気持ちの良い対応をして頂けました。
購入のしやすさも、商品数もそれほど多くなく、一つ一つの商品がとても見やすいので問題ないと思います。
場所に関しては、悪くはないのですが、特に観光する場所ではないので、わざわざこちらのお店を目指して来なくてはなりません。
まとめ
わざわざこの場所を目指して行く価値があるのは、パンだけでなく、隣接する系列の八百屋や魚屋、肉屋を一巡することで「今のパリで最も質の高い食卓」を体験できるから。
パン屋さんとしてはとてもお勧めなので、ぜひ皆様も一度足を運んで見てくださいね。
なお、こちらのパン屋さんがある問屋街周辺は昔ほどではありませんが、あまり治安の良くない地域でもありますので、訪れる際は身の回りの物に十分注意してくださいね。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。パリパン屋ランキングをこちらでご紹介させて頂いております。合わせてご覧になってみてください。




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