パリ観光の隠れた名所としてお勧めしたいのが、”パッサージュ“。
一度は聞いたことがある名称ですが、実際に訪れて見ると、日本でイメージしていたものとは大分違います。
ひとたび足を踏み入れると、19世紀にタイムスリップしたような感覚すら覚えます。
パッサージュはパリ市内に十数か所あるのですが、今回ご紹介するのはその中でも最も賑わいのある、”パリ9区のパッサージュ“です。
オペラ界隈からも徒歩圏なのでアクセスもよく、屋根付きですので、天気が悪い日でも安心して楽しむことができます。
それでは早速ご紹介させて頂きます。
Passage パッサージュ とは
パッサージュとは、簡単に言うと、「屋根付きの抜け道、商店街」と言った意味になります。
パリで最初に出来たパッサージュは、1784年にパレロワイヤルの再開発時に出来たものと言われています。
詳しくはこちらをご覧ください。
パレロワイヤルのパッサージュが大好評を得たために、その後パリ市内、特に右岸に沢山のパッサージュが作られることになります。
1791年に出来た、”Passage Feydeau“がパレロワイヤル以外では最初のパッサージュと言われています。
19世紀には賑わいを見せたパッサージュも、百貨店等の影響により、そのほとんどが消滅し、現在では十数か所を残すのみと言われています。
Passage Verdeau パッサージュ・ヴェルドー
Passage Verdeau パッサージュ・ヴェルドー
住所:6 Rue de la Grange Batelière, 75009 Paris, フランス
営業時間:
月曜日~金曜日 07:30~21:00
土曜日・日曜日:07:30~20:30
1847年に建てられたパッサージュ。
絵画や古書などのアンティークショップが沢山集まっています。
天井は魚の骨のように見えるように作られています。
フォーブル・モンマルトル通りから入ります。
入り口はそれほど大きくないので、意識して歩かないと通り過ぎてしまいそうな感じです。
入るとすぐに左に曲がって行きます。
この辺りは少し寂しい感じがします。
両サイドに沢山のショップが並びます。
床、天井の雰囲気がなんとも言えず、歴史を感じます。
画廊もいい雰囲気です。
カフェやレストランもあります。
こんな場所でお茶するのも素敵です。
こちらも画廊。
思わず何か購入したくなってきます。
こちらは古本屋さん。
掘り出し物が見つかるかもしれません。
奥にある写真屋さんは、1901年からこの場所で営業している100年を超えるお店です。
こちらがグランジェ・バトゥリエール通り側の出入口になります。
Passage Verdeauは、人通りも多くないので、ゆっくり散策したい方にはお勧めのパッサージュです。
Passage Jouffroy パサージュ・ジュフロワ
Passage Jouffroy パサージュ・ジュフロワ
住所:10-12 Boulevard Montmartre, 75009 Paris, フランス
営業時間:07:00 ~ 21:00
1836年に建てられたパッサージュ、”Passage Jouffroy“。
通りの名前は、建物の所有者であった、Félix de Jouffroy-Gonsans氏の名前が由来です。
今回ご紹介する3つのパッサージュの中でも最も賑わいのある通りです。
全長140メートルにもわたる通りは、沢山のお店で賑わっています。
“グレヴァン美術館“や、”Hôtel Chopin“があることでも有名です。
“Passage Verdeau”に続いて、グランジェ・バトゥリエール通り側の出入口になります。
大きな天蓋が光を取り込み、パッサージュであること忘れてしまうかのようです。
“PARIS EST UNE PHOTO“というお店です。
魅力的な絵や、昔のポスターなどが販売されています。
お土産にも良いかもしれません。
“Librairie Gribaudo Vandamme“古本屋さんです。
5ユーロコーナーがあって、結構楽しめます。
多くの人が立ち止まって、本を探しています。
現地の人から観光客まで沢山の人で賑わっています。
本屋さんの先を左に曲がると、階段があり、その奥に”グレヴァン美術館“があります。
左手に”ホテルショパン“があります。
日本のテレビ等でも取り上げられることが多い場所です。
(確か地下がどこかと繋がっていたような、、、、)
ホテルの上には時計も設置されています。
この辺りの景色は本当に素敵ですね。
再び直線の通りとなり、美しい天蓋が続きます。
ショーウィンドウも楽しい雰囲気です。
こちらはお勧めのカフェ、”Le Valentin“。
観光スポットではありますが、美味しい紅茶を入れてくれます。
“La Maison du Roy“豪華なアンティークが並びます。
“マークスアンドスペンサー“もあります。
意外と便利です。
長いパッサージュもあっという間に終わってしまいます。
こちらは、出入口方面から撮影。
床の大理石も整備され、とても美しいです。
モンマルトル通りの出入口になります。
モンマルトル通り側は沢山の人で賑わっています。
身の回りの持ち物にはくれぐれも気をつけてください。
Passage des Panoramas パッサージュ デ パノラマ
Passage des Panoramas パッサージュ デ パノラマ
住所:11 Boulevard Montmartre, 75009 Paris, フランス
営業時間:月曜日~日曜日 06:00~00:00
現存する最古のパッサージュの一つが、”Passage des Panoramas“。
1800年に開設されたパッサージュは、元はルクセンブルク公爵夫人の玄関口だったようです。
モンマルトル通り方面の出入口です。
少し落ち着いた印象です。
飲食店が多い印象を受けました。
時間帯によっては閉まっているお店が多いかもしれません。
狭い通りに椅子とテーブルが並べられています。
こちらのお店もテーブルと椅子が並べられています。
“FrenchParadox – Canard & Champagne“ちょっとおしゃれでカジュアルな雰囲気のお店です。
パッサージュの真ん中辺りに来ると、かなり明るい感じになってきます。
やはりレストランが多いせいか、人通りは少ないです。
途中に十字路になる場所があります。
こちらは人影もありません。
メイン通りでも人は少ない印象です。
全体的に少し寂しい印象です。
ただし夜になると混雑するかもしれません。
最後の方は、幾つかの出入口に分かれます。
サンマルク通りの出入口。
ゴミなども置かれていて、少し残念な景色です。
まとめ
いかがでしたか?
今回はパリ9区にある3つのパッサージュをご紹介させて頂きました。
歴史的に最も古いのは、”Passage des Panoramas“ですが、飲食店が多く、観光としてはもう一つ魅力に欠ける場所でした。
床や内部のメンテナンスが今一つ行き届いていない印象です。
真ん中にある、”Passage Jouffroy“はとても見ごたえがあり、沢山のお店と人で賑わっているので、もっともお勧めしたパッサージュです。
ウィンドウショッピングでも十二分に楽しめるパッサージュです。
もう一つの”Passage Verdeau“は人通りは少ないですが、綺麗に整備されているために、歩き心地はとても良かったです。
のんびりゆっくりと歩きたい方にはお勧めのパッサージュです。
お時間のある方は、すべてのパッサージュを歩いて見ることをお勧めしますが、お時間に限りのある方は、真ん中の”Passage Jouffroy“だけでもぜひ訪れて見てくださいね。
エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館などとはまた違ったパリの魅力に出会えると思います。
中心地にはもう一つお勧めのパッサージュがあります。
ぜひお時間のある方は、こちらのパッサージュも訪れて見てください。
なお、ご紹介させて頂いているパッサージュにあるお店は、閉店している場合があります。
特定の店舗にご興味のある方は、最新の情報を確認してからお出かけください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント