パリ観光の隠れた名所としてお勧めしたいのが、”パッサージュ“。
一度は聞いたことがある名称ですが、実際に訪れて見ると、日本でイメージしていたものとは大分違います。
ひとたび足を踏み入れると、19世紀にタイムスリップしたような感覚すら覚えます。
パッサージュはパリ市内に十数か所あるのですが、今回ご紹介するのはその中でも最も賑わいのある、”パリ9区のパッサージュ“です。
オペラ界隈からも徒歩圏なのでアクセスもよく、屋根付きですので、天気が悪い日でも安心して楽しむことができます。
それでは早速ご紹介させて頂きます。
Passage パッサージュ とは
パッサージュとは、簡単に言うと、「屋根付きの抜け道、商店街」と言った意味になります。
パリで最初に出来たパッサージュは、1784年にパレロワイヤルの再開発時に出来たものと言われています。
詳しくはこちらをご覧ください。
![](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2019/06/Le-Palais-Royal-320x180.jpg)
パレロワイヤルのパッサージュが大好評を得たために、その後パリ市内、特に右岸に沢山のパッサージュが作られることになります。
1791年に出来た、”Passage Feydeau“がパレロワイヤル以外では最初のパッサージュと言われています。
19世紀には賑わいを見せたパッサージュも、百貨店等の影響により、そのほとんどが消滅し、現在では十数か所を残すのみと言われています。
Passage Verdeau パッサージュ・ヴェルドー
Passage Verdeau パッサージュ・ヴェルドー
住所:6 Rue de la Grange Batelière, 75009 Paris, フランス
営業時間:
月曜日~金曜日 07:30~21:00
土曜日・日曜日:07:30~20:30
1847年に建てられたパッサージュ。
絵画や古書などのアンティークショップが沢山集まっています。
天井は魚の骨のように見えるように作られています。
![Passage Verdeauの入り口です](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage01.jpg)
フォーブル・モンマルトル通りから入ります。
入り口はそれほど大きくないので、意識して歩かないと通り過ぎてしまいそうな感じです。
![入り口付近は少し薄暗い印象です。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage03.jpg)
入るとすぐに左に曲がって行きます。
この辺りは少し寂しい感じがします。
![天井からの光が通路に差し込みます](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage04.jpg)
両サイドに沢山のショップが並びます。
床、天井の雰囲気がなんとも言えず、歴史を感じます。
![通路にある画廊です。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage05.jpg)
画廊もいい雰囲気です。
![通路にあるレストランです](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage06.jpg)
カフェやレストランもあります。
こんな場所でお茶するのも素敵です。
![通路にある画廊です。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage08.jpg)
こちらも画廊。
思わず何か購入したくなってきます。
![通路にある古本屋さん](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage07.jpg)
こちらは古本屋さん。
掘り出し物が見つかるかもしれません。
奥にある写真屋さんは、1901年からこの場所で営業している100年を超えるお店です。
![グランジェ・バトゥリエール通り側の出入口になります。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage11.jpg)
こちらがグランジェ・バトゥリエール通り側の出入口になります。
Passage Verdeauは、人通りも多くないので、ゆっくり散策したい方にはお勧めのパッサージュです。
Passage Jouffroy パサージュ・ジュフロワ
Passage Jouffroy パサージュ・ジュフロワ
住所:10-12 Boulevard Montmartre, 75009 Paris, フランス
営業時間:07:00 ~ 21:00
1836年に建てられたパッサージュ、”Passage Jouffroy“。
通りの名前は、建物の所有者であった、Félix de Jouffroy-Gonsans氏の名前が由来です。
今回ご紹介する3つのパッサージュの中でも最も賑わいのある通りです。
全長140メートルにもわたる通りは、沢山のお店で賑わっています。
“グレヴァン美術館“や、”Hôtel Chopin“があることでも有名です。
![グランジェ・バトゥリエール通り側の出入口になります。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage10.jpg)
“Passage Verdeau”に続いて、グランジェ・バトゥリエール通り側の出入口になります。
![天井から光が差し込むパッサージュ](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage12.jpg)
大きな天蓋が光を取り込み、パッサージュであること忘れてしまうかのようです。
![PARIS EST UNE PHOTO](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage14.jpg)
“PARIS EST UNE PHOTO“というお店です。
魅力的な絵や、昔のポスターなどが販売されています。
お土産にも良いかもしれません。
![Librairie Gribaudo Vandamme](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage13.jpg)
“Librairie Gribaudo Vandamme“古本屋さんです。
5ユーロコーナーがあって、結構楽しめます。
![古本屋さんに多くの人が立ち止まります。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage15.jpg)
多くの人が立ち止まって、本を探しています。
![Passage Jouffroyの美しい風景](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage16.jpg)
現地の人から観光客まで沢山の人で賑わっています。
![グレヴァン美術館です](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage17.jpg)
本屋さんの先を左に曲がると、階段があり、その奥に”グレヴァン美術館“があります。
![ホテルショパン](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage18.jpg)
左手に”ホテルショパン“があります。
日本のテレビ等でも取り上げられることが多い場所です。
(確か地下がどこかと繋がっていたような、、、、)
![ホテルショパンの上にある時計です](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage20.jpg)
ホテルの上には時計も設置されています。
この辺りの景色は本当に素敵ですね。
![Passage Jouffroyの美しい風景](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage19.jpg)
再び直線の通りとなり、美しい天蓋が続きます。
![古い感じのおもちゃ屋さん](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage21.jpg)
ショーウィンドウも楽しい雰囲気です。
![Le Valentin](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage22.jpg)
こちらはお勧めのカフェ、”Le Valentin“。
観光スポットではありますが、美味しい紅茶を入れてくれます。
![La Maison du Roy](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage23.jpg)
“La Maison du Roy“豪華なアンティークが並びます。
![マークスアンドスペンサー](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage24.jpg)
“マークスアンドスペンサー“もあります。
意外と便利です。
![美しいパッサージュの景色です](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage25.jpg)
長いパッサージュもあっという間に終わってしまいます。
こちらは、出入口方面から撮影。
床の大理石も整備され、とても美しいです。
![モンマルトル通りの出入口になります。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage26.jpg)
モンマルトル通りの出入口になります。
![モンマルトル通りの出入口になります。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage28.jpg)
モンマルトル通り側は沢山の人で賑わっています。
身の回りの持ち物にはくれぐれも気をつけてください。
Passage des Panoramas パッサージュ デ パノラマ
Passage des Panoramas パッサージュ デ パノラマ
住所:11 Boulevard Montmartre, 75009 Paris, フランス
営業時間:月曜日~日曜日 06:00~00:00
現存する最古のパッサージュの一つが、”Passage des Panoramas“。
1800年に開設されたパッサージュは、元はルクセンブルク公爵夫人の玄関口だったようです。
![Passage des Panoramasのモンマルトル通り方面の出入口です。](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage27.jpg)
モンマルトル通り方面の出入口です。
少し落ち着いた印象です。
![パッサージュの風景です](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage29.jpg)
飲食店が多い印象を受けました。
時間帯によっては閉まっているお店が多いかもしれません。
![Passage des Panoramasの通路に並ぶ椅子](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage30.jpg)
狭い通りに椅子とテーブルが並べられています。
![Passage des Panoramasに並ぶ椅子](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage32.jpg)
こちらのお店もテーブルと椅子が並べられています。
![FrenchParadox - Canard & Champagne](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage31.jpg)
“FrenchParadox – Canard & Champagne“ちょっとおしゃれでカジュアルな雰囲気のお店です。
![歴史を感じるPassage des Panoramas](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage33.jpg)
パッサージュの真ん中辺りに来ると、かなり明るい感じになってきます。
![レストランが多く並びます](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage34.jpg)
やはりレストランが多いせいか、人通りは少ないです。
![人通りの少ないパッサージュ](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage35.jpg)
途中に十字路になる場所があります。
こちらは人影もありません。
![Passage des Panoramas](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage36.jpg)
メイン通りでも人は少ない印象です。
![Passage des Panoramas](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage37.jpg)
全体的に少し寂しい印象です。
ただし夜になると混雑するかもしれません。
![Passage des Panoramas](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage38.jpg)
最後の方は、幾つかの出入口に分かれます。
![Passage des Panoramas](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/01/passage40.jpg)
サンマルク通りの出入口。
ゴミなども置かれていて、少し残念な景色です。
まとめ
いかがでしたか?
今回はパリ9区にある3つのパッサージュをご紹介させて頂きました。
歴史的に最も古いのは、”Passage des Panoramas“ですが、飲食店が多く、観光としてはもう一つ魅力に欠ける場所でした。
床や内部のメンテナンスが今一つ行き届いていない印象です。
真ん中にある、”Passage Jouffroy“はとても見ごたえがあり、沢山のお店と人で賑わっているので、もっともお勧めしたパッサージュです。
ウィンドウショッピングでも十二分に楽しめるパッサージュです。
もう一つの”Passage Verdeau“は人通りは少ないですが、綺麗に整備されているために、歩き心地はとても良かったです。
のんびりゆっくりと歩きたい方にはお勧めのパッサージュです。
お時間のある方は、すべてのパッサージュを歩いて見ることをお勧めしますが、お時間に限りのある方は、真ん中の”Passage Jouffroy“だけでもぜひ訪れて見てくださいね。
エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館などとはまた違ったパリの魅力に出会えると思います。
中心地にはもう一つお勧めのパッサージュがあります。
ぜひお時間のある方は、こちらのパッサージュも訪れて見てください。
![](https://tabiparislax.com/wp-content/uploads/2020/02/Passage-Choiseul.jpg)
なお、ご紹介させて頂いているパッサージュにあるお店は、閉店している場合があります。
特定の店舗にご興味のある方は、最新の情報を確認してからお出かけください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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