パリで最も美しく、そして最も「妥協のない」パン屋さんを挙げるなら、間違いなくここでしょう。10区、サン・マルタン運河のほど近くに佇む「Du Pain et des Idées(デュ・パン・エ・デジデ)」。
1875年創業の歴史ある店舗を改装し、2002年にクリストフ・ヴァスール氏がオープンさせたこのお店は、いまや世界中のパン好きが聖地と仰ぐ名店です。「2008年パリ最優秀パン職人」など数々の賞に輝き、あのアン・ハサウェイなどセレブリティも虜にするその味は、まさに芸術品。
看板メニューの「エスカルゴ」を筆頭に、なぜここのパンは「高くても行列が絶えない」のか? 幻想的な天井画に包まれた店内の様子から、一度食べたら忘れられないピスタチオの風味まで、その圧倒的な魅力をレポートします。
Du Pain et des Idées デュ・パン・エ・デジデ
住所
34 Rue Yves Toudic, 75010 Paris, フランス
営業時間
月曜日~金曜日:07:15 ~ 19:30
定休日
土曜日・日曜日
最寄り駅
Jacques Bonsergent:5号線
オーナー:クリストフ・ヴァスール(Christophe Vasseur)氏の哲学
- 遅咲きの天才: 元々はアパレル業界の管理職でしたが、30歳で夢を追いパン職人の道へ。「良いものは時間をかけて作らなければならない」という信念を持ち、あえて現代的な効率を排除した長時間発酵にこだわっています。
- 「パン・デ・ザミ(Pain des Amis)」の誕生: 厚い皮とスモーキーな香りが特徴のこのパンは、フランスの有名レストランのシェフたちからも絶大な支持を受けています。
2. 受賞歴・評価
- 2008年: パリ最優秀ブーランジェ(Gault & Millau)
- 2012年: フランス最優秀ブーランジェ(Pudlo)
- その他、メディアによる「パリで最高のクロワッサン」や「バブカ」などのランキングでは常にトップクラスの常連です。
現在の最新状況
- 営業スタイルの継続: 現在も「土日休み・月曜〜金曜営業」のスタイルを頑なに守っています。これは従業員の生活の質を保つためのクリストフ氏の強い意志によるものです。
- サステナビリティ: 2025年以降、さらに環境への配慮を強め、プラスチックを一切排除した包装や、100%オーガニックな地元産小麦の使用を徹底しています。
- お土産にも人気: 記事でも紹介されたピスタチオのエスカルゴ以外にも、店舗限定のエコバッグやオリジナルグッズは、パリ好きへのギフトとして今なお高い人気を誇っています。
外観

外観はレトロな雰囲気ですが、色使いやテントなど現代的な雰囲気もしっかりと取り込んでいます。

数々の賞を受賞しています。

とてもオシャレなショーウィンドウです。長年人気店である理由が伺えます。
天井

店内に入ると、天井一面に絵が描かれています。なかなか幻想的な雰囲気です。

パン屋さんでこのような店内になっているのは、他ではほとんどありません。
「Aux 2 Anges オ・ドゥ・ザンジュ」なども天井に絵が書かれていますが、一部分に限られています。

1875年に創業したと言われているベーカリーを2002年に引き継いで、現在の人気店に登りつめた「Du Pain et des Idées」。当時の内装もそのまま引き継いでいます。
店内

ショーケースには、美味しそうなパンが並んでいます。画面奥にあるのが、「Du Pain et des Idées」の看板商品の一つ、「Escargot」になります。

細長いパンは、「Sacristan」と呼ばれるクリームの入ったパンになります。

商品もとても上手に陳列されています。

レジの横には、クロワッサンやパン・オ・ショコラが並んでいます。レジ周りの雰囲気もとても素敵です。
実食

看板商品である「Escargot」のピスタチオを購入しました。噂に違わぬ美味しさで大満足の商品です。
「Escargot」は他にも、プラリネとラムレーズンが販売されています。
評価
全体的な評価は5段階で以下の通りです。
Du Pain et des Idées デュ・パン・エ・デジデ
味:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆☆
内観:☆☆☆☆☆
価格:☆★★★★
スタッフ:☆☆☆☆★
購入しやすさ:☆☆☆★★
場所:☆☆★★★
という感じです。
味は☆5つです。「Escargot」はとてもは美味しかったです。今後他のパンやケーキも食べて見たいと思います。
外観はとても良いです。歴史を感じる外観は期待感を上げてくれます。
内観もとても良いです。歴史を感じさせてくれるのはもちろん、高級感も感じることが出来ます。
価格は高いです。
「Du Pain et des Idées」の評価を下げる大きな理由の一つになっています。
スタッフは親切です。
購入のしやすさは、やや良くありません。おしゃれに陳列しているため、一つ一つの商品が見づらくなっています。混雑している時間は更に選びにくいかもしれません。
場所はメトロの駅から遠くないのですが、5号線は中心地を通りません。宿泊場所にもよりますが、どこかでメトロを乗り継ぐ必要があると思います。
全体的には好印象のお店です。
昔に一度訪れたことがあるのですが、その時はあまりパンに興味がなかったころなので、何を食べたのか全く覚えていませんでした。
今回、改めて訪れたみたら、こんなに素敵なお店だとは思いもよりませんでした。
パンが美味しいのはもちろん、店内外と見どころが沢山ありますので、ぜひまだ訪れていない方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
確かに価格設定は高めですが、厳選されたオーガニック素材と、何倍もの時間をかけた発酵プロセスを考えれば、その価値は十分にあります。土日が定休日という「旅行者には少し高いハードル」さえも、この味に出会えばきっと納得できるはず。
パリを訪れたなら、たとえ少し遠回りをしてでも、この「パンの再発見」ができる場所を訪れてみてください。あなたのパンに対する概念が変わるかもしれません。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。パリパン屋ランキングをこちらでご紹介させて頂いております。合わせてご覧になってみてください。




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