パリに来たら一度は訪れたい場所、それが、”ボンマルシェ百貨店“。
世界最古の百貨店と言われる”ボンマルシェ百貨店“は、歴史と伝統を感じる建物です。
パリに観光で来たときに最も立ち寄りやすい百貨店は、”ギャラリーラファイエット”や”プランタン”ですが、いつもとても混雑しています。
“ボンマルシェ百貨店“は、平日であれば、それほど混雑することはありませんので、ゆっくりとお買い物を楽しむことが出来ます。
隣接するグルメ館もパリで最も広い食品売り場と言われていますので、ぜひ合わせて立ち寄ってみてください。
Le Bon Marché ボンマルシェ百貨店
基本情報
ボンマルシェ Le Bon Marché
住所:24 Rue de Sèvres, 75007 Paris, フランス
開館時間:月曜日~土曜日 10:00~19:45
日曜 11:00~19:45
休館日:不定休
最寄り駅:Sèvres – Babylone 10番線 12番線
ボンマルシェの歴史と特徴
歴史
1852年 アリスティド・ブシコーとその妻が、世界初の百貨店をオープン。
1984年 LVMHグループが買収。
1987年 パリで最も高級なショップにするために改装。
1988年 ボンマルシェの別館にある “La Grande Epicerie de Paris” がパリ最大の食品店になる。
外観
ボンマルシェの外観はなんと言っても、歴史を感じさせる荘厳さが魅力ではないでしょうか。
パリにある他の百貨店は、きらびやかで、ライトアップされた建物なども美しいのですが、どっしりと構えた感じはボンマルシェに遠く及ばないと思います。
メトロの出口から見たボンマルシェ。
ちょうどソルド(セール)の期間だった為、広告が貼ってありますが、それでも控えめに貼ってあります。
日本の百貨店だと、垂れ幕が何本も掛かっていて、外観を台無しにしてしまっています。
少し引いた角度からの写真を見ても、これだけだと百貨店がどうかわからない位の雰囲気です。
(実際に最初にボンマルシェに来たとき、本当に百貨店なのと疑ってしまいました)
建物上部の”LE BON MARCHE“の看板も本当にさりげなく飾られています。
普通なら目立たせるために、もっと大きかったり、派手にしたくなりそうな気がしますが。
こちらはまた別の角度から撮影。
日本の百貨店などと比べて、興味深いのは、入り口がとても狭いということ。
防犯等の理由からか、昔の建物を改築しない規制があるのかはっきりはしませんが、入り口は道路に面した中央とかではなく、基本的に角から入ります。
建物の周りを散策してみるのもボンマルシェを楽しむポイントです。
内観
店内は、通路も広くとても見やすい設計になっています。
オペラにあるプランタンやギャラリーラファイエットは観光客にとってもアクセスがしやすいので、たくさんのお客様で溢れかえっています。
そのため、1階などは、ゆっくり見るどころか、人を避け、スリに気を付けながら歩かないといけないので本当に疲れます。
お店にとって良いかどうかはわかりませんが、ボンマルシェは平日は本当に空いていますので、店内でゆっくりショッピングをすることが出来ます。
1階は、ハンドバックやラグジュアリーブランドのショップ、化粧品売り場があります。
この辺りは日本のデパートと変わりません。
但し、取り扱っている商品がボンマルシェでしか購入出来ないものも多数あるので、お目当てのブランドがある方はぜひチェックしてくださいね。
プランタンやギャラリーラファイエットで完売している商品がまだあったりすることもあります。
通路も広く見通しもとても良いです。
人混みが苦手な方は、午前中がお勧めです。
ゆっくりお買い物が出来ますよ。
この写真に写っている、天井からのオブジェは、日本人のアーティストが2017年に手掛けた作品。
(残念ながら現在はありません)
“Chiharu Shiota“さん
彼女の経歴や作品は こちらをクリック
日本人の方が、ボンマルシェでアートをするなんて、本当に凄いことですね。
また、上の階から見る、エスカレーターの感じや、化粧品売り場のレイアウトも広々していて見やすいですね。
この作品は本当に素敵でしたね。
題名は “Where are we going” というものです。
こちらは2023年度、「Subodh Gupta」による「Sangam」というタイトルの作品です。
インド出身の現代アーティストによる独創的な作品です。
ボンマルシェはシーズンによって、様々な芸術家の作品を展示していますので、それを見に行くのも楽しみの一つです。
通常時は写真のような感じです。
2階より上のファッションフロアも洗練されています。
1階と同様にとても見やすいレイアウトになっています。
ただし、場所によっては、ブランドとブランドの境界線が曖昧なゾーンもあるので、どうしてもお探しのブランドが見つからない時は、店員さんに訪ねてみましょう。
上階にあるシューズ売り場は外光を取り入れられるように作られていて、とても美しいフロアになっています。
幻想的な雰囲気の天井は一見の価値があります。
この階には別館との連絡通路があります。
ここで移動すると手荷物検査を受けずに移動することが可能です。
なお、メンズは地下1階にありますので、男性の方は、地下1階を散策してください。
割とコンパクトにまとまっているので、ギャラリーラファイエットやプランタンより見やすいと思います。
détaxe (tax refund タックスリファウンド)
ボンマルシェ百貨店でデタックス(タックスリファウンド)するには、当日のお買い物が175.01ユーロ以上であることが必要です。
また食品等は対象外ですので、注意してください。
手続きをする場所は、本館の3階になります。
意外と場所が分かりにくいのですが、本館の一番上、子供服売り場の奥、と覚えておくと良いと思います。
ついでに奥にトイレがあります。
Tax Refund カウンターで手続き
カウンターでタックスリファウンドしたいことを告げます。 番号の書かれたカードをもらいます。 自分の番号が呼ばれたら、レシートを持って窓口に行ってください。 |
ボンマルシェ百貨店では、クレジットカードへの返金する方法以外に、現金で返金する方法を選択することが可能です。
もちろん、現金で返金する方法は今までもあったのですが、ボンマルシェ百貨店では、その場で返金手続きを行ってもらえるようなりました。
帰りの空港で時間をかけずに済みますので、ご希望の方は現金での返金手続きを選択してください。 但し、クレジットカードに返金する方法よりも、返金率が悪くなるので、特にこだわりがなければ、クレジットカードに返金したほうがお得です。
トイレ事情
パリのトイレ事情が不便なのは、皆さんご存知だと思います。
ボンマルシェ百貨店とは言え、例外ではありません。
とても分かりにくい場所にありますので、注意しながら見つけてください。
一つは、先ほどご紹介したタックスリファウンドカウンターの奥です。
広々としたサービスカウンターを抜けた、扉の奥に広めのトイレがあります。
通路にソファ等もありますので、ゆっくりすることが可能です。
もう一つは、本館地下一階のメンズ売り場です。
この場所は少し分かりにくいのですが、本館とグルメ館の中間位の場所にあります。
階段を降りて少し売り場が低くなる場所があるのですが、そのそばだと思って頂くと見つけられると思います。
ここもサービスカウンターのようになっていますので、スタッフが常備していますが、気にせず真っすぐ進みましょう。
一番奥にトイレがあります。
なお、どちらのトイレも無料で利用出来ます。
まとめ
いかがでしたか?
少し駆け足の紹介ですが、ボンマルシェの魅力が少しでも多くの方に、伝わると嬉しいです。
パリに行っても、プランタンとギャラリーラファイエットだけでショッピングを終わらせてしまうのは、本当にもったいないです。
少し優雅にゆっくりとショッピングが出来るのがボンマルシェの魅力ですので、ぜひ一度足を運んで見てくださいね。
また、2度目、3度目にパリを訪れる方には、ボンマルシェ百貨店界隈には沢山の美味しいお店が集まっていますので、お気に入りのお店を探しに、散策してみるのも楽しみの一つです。
次回はボンマルシェのもう一つの魅力。
LA GRANDE ÉPICERIE DE PARIS をご紹介。
ボンマルシェの別館に位置するこちらは、食品と生活雑貨の建物です。
こちらがメインで、ボンマルシェはついでに、という方も多いパリで最もお勧めのスポットです。
世界中から集められた様々な美味しいものが堪能できます。
ぜひ、お楽しみに!
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
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