今回ご紹介させて頂くのは、Bouyguesテレコムの「my European eSIM」になります。
今までフランスで使える人気のSIMカードを幾つかご紹介させて頂きましたが、それらはすべて物理SIMになります。
物理SIMを利用するには、CDG空港やRELAYなどでSIMカードを購入して、ご自身でスマートフォンにSIMカードを差し込む必要があります。
SIMカードの出し入れは慣れてしまえば問題なく差し替えることが出来ますが、正直少し面倒な部分もあります。
それに比べてeSIMであれば、SIMカードの差し替えも必要ありませんし、飛行機を降りる頃には、メールやSNSのチェックを済ましてしまうことも出来ます。
また現地で店舗に立ち寄ってSIMカードを購入する必要もありません。
良いことばかりのeSIMですが、もちろん、若干の問題もあります。
これから、購入方法や設定の仕方、実際の使い方まで詳しくご紹介させて頂きますので、フランスで使用するSIMカードをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
Bouygues Telecom e-sim 購入の手順
購入方法

パリでeSIMを使うのに、最もハードルが低いのがBouygues Telecomになります。
公式サイトが日本語で表示されているので、英語やフランス語が苦手な方でも安心して利用することが出来ると思います。
まずは公式サイトにアクセスします。
画面右側にある「ESIMを購入します」をクリックします。

購入ページが表示されますので、最初に「①連絡先」として、「氏名」、「メールアドレス」、「電話番号」を入力します。

「連絡先」を入力したら、下のチェックボックスにチェックを入れます。
最初のチェックボックスは、ニュースやオファーを受け取るかどうかの確認ですので、チェックを入れなくても問題ありません。
次のチェックボックスは、「スマートフォンがeSIMに対応していることを確認しました。」と記載されています。
お手持ちのスマートフォンがeSIMに対応しているかどうか必ず確認をした上で、チェックを入れてください。
チェックを入れたら、「住所を続行」と表示されますので、こちらをクリックします。

住所の入力画面が表示されました。
都道府県はプルダウンメニューから選んでください。
それ以外は直接入力します。
日本語で入力出来ますが、英語で入力しておくことをお勧めします。
最後に「お支払いに進みます」をクリックします。

支払画面が表示されました。
クレジットカード、もしくはPaypalのどちらかを選択してください。
クレジットカードの場合は、「カード番号」、「有効期限」、「CVC(カードの裏面に記載された3桁の数字)」を入力します。
(一部のカードはCVCの記載場所が違う場合があります。)
最後に、「利用規約を一読の上、同意します」の部分にチェックを入れて、「注文完了」をクリックします。
以上で購入の手続きは完了です。
メールの確認

注文が完了すると、上記のようなメールが届きます。
内容は今回の注文の「レシート」になります。
使用しているメールソフトや注文時期によって若干表示が違う場合がありますが、基本的な内容は同じです。

続いて「注文完了メール」が届きます。
(先程のメールと順番が前後する場合もあります。)
オーダー番号が表示された画面を一番下までスクロールします。
(途中に購入内容と、支払い内容が表示されています。)

Gmailであれば、このような添付ファイル(PDFファイル)が表示されていますので、こちらをクリックします。

QRコードが記載されたPDFファイルが表示されますので、ここからeSIMの設定を行っていきます。
設定方法
ここではiPhoneでの設定を例にご紹介させて頂きます。
Android端末でも基本的な操作の流れは同じですので、ご参考にしてください。
最初に、お手持ちのスマートフォンがWiFiに接続されていることを確認してください。

iPhoneのホーム画面から、「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」をタップします。
(画像はお使いのiPhoneと若干違う場合がありますが、基本的な流れは同じになります。)

モバイル通信を設定画面が表示されますので、「QRコードを使用」をタップします。
スキャン画面が表示されますので、先程メールに添付されていたPDFファイルにあるQRコードを読み込んでください。
設定完了まで時間がかかる場合があります。
以上で基本的な設定は終了です。
QRコードがなかなか読み込めない場合は、PDFファイルをプリントアウトして読み込んでみてください。
以下は、表示される順番が前後する場合があります。
また、設定は後でいつでも変更することが可能です。

続いて、「デフォルト回線」を選択します。
「iMessageとFaceTime」で使用するプランを選択します。

モバイルデータ通信から、デフォルトで使用する回線を選択することも出来ます。

「この回線をオンにする」を有効にしても、日本では電波を受信することが出来ませんので、CDG空港に到着してから「オン」にするようにしてください。
後は現地で自動的に回線が有効になり、すぐに使用することが出来るようになります。
開通後の手続き

回線がつながると、BouyguesからウェルカムSMSが届きます。
記載されているリンクをタップすると、Bouyguesテレコムのトラベルガイドページが開きます。

観光情報や、宿泊、グルメ情報などが紹介されています。
実用的な情報も記載されていますので、一読される価値はあると思います。
無料「プティ・フュテ」ガイドブックをタップすると、さらに詳しいガイドを見ることが出来ます。
なお、こちらを利用するにはアカウント登録が必要であり、日本語のサービスは提供されていません。

その後数日以内に、上記のようなSMSが届きます。
通信データの消費量や、リフィール(トップアップ)に関する情報を確認するには、リンク先にアクセスするように記載されています。
こちらをタップしてみます。
以下、パソコン版の画面でご紹介させて頂きます。(スマートフォンの画面でも手順は同じです)

bouygues telecom Espace client
こちらにご自身の電話番号を記入して、「NEXT」を押します。
(言語設定がフランス語か英語か選べますので、お好みで選択してください。)
すると以下のような、「パスコード」の記載されたショートメールが届きます。

ぼかしている部分に数字6桁のパスコードが記載されていますので、この番号を次の画面で入力します。

矢印の部分に「パスコード」を入力してください。
赤い枠線の中には、新しいパスワードと、メールアドレスを入力します。
最後に「Next」をクリックして終了です。
これ以降のアカウントの確認方法については、Bouygues Telecom SIM card の記事をご参照ください。
今回2週間ほど利用したのですが、物理SIMを利用した時のような、利用者情報の登録案内はありませんでした。
場合によっては要求されることもありますので、その際は、Bouygues Telecom SIM card の記事をご参照ください。
利用時の注意点
モバイル通信の設定

モバイル通信の設定画面で、使用しない回線は「オフ」にしておきましょう。
一般的に複数の回線を「オン」にしておくと状況に応じて最適な回線を選択してアクセスするようになります。
日本で複数回線を利用して、常に電波を受信するような使い方をする場合は良いのですが、海外で利用する際は注意が必要です。
ドコモやauなどの一部の回線では、自動的にローミングする仕様になっている場合があります。(契約状況にもよりますので、常にローミングするわけではありません)
Bouygues回線が電波を受信しないときに、自動で日本の通信会社を利用してしまうと、後で高額な請求が来る場合がありますので、CDG空港に到着する前に、使用する回線を切り替えるのを忘れないようにしておきましょう。
eSIMに対応したスマートフォンかどうか確認すること
eSIMを利用するには、お使いのスマートフォンがeSIMに対応していることが必須になります。
ご購入前に必ずご確認してください。
eSIMをもっと安く利用するには
今回ご紹介したeSIMは、CDG空港のRELAYで購入する物理SIMと同じ、39.9€、30Gの「my European SIM」というプランになります。
実はインターネットを通じてeSIMを購入する場合は、他の2つのプランを購入することが可能です。

my European eSIM Travel Basic eSIM Plan
こちらは、「Travel Basic eSIM Plan」で、15.9€のプランになります。

my European eSIM Travel Basic+ eSIM Plan
こちらは、「my European eSIM Travel Basic+ eSIM Plan」で、18.9€になります。
どちらも似たような名前ですが、利用条件に若干の違いがあります。
Travel Basic eSIM Plan | Travel Basic+ eSIM Plan | |
---|---|---|
料金 | 15.9€ | 18.9€ |
利用日数 | 15 | 15 |
データ量 | 15G | 15G |
通話 | なし | 無制限(EUのみ) |
SMS | なし | 無制限(EUのみ) |
Travel BasicとTravel Basic+との違いは、「通話とSMS」が出来るかどうかにあります。
通話とSMSをしない方であれば、Travel Basicを選択すれば、最も安く利用することが出来ます。
まとめ
BouyguesテレコムのeSIMの使い方についてご紹介させて頂きました。
従来の物理SIMに比べると、購入の手間もなく、CDG空港に到着後すぐに利用することが出来るのでとても便利です。
スマートフォンに詳しくない方には、設定に戸惑うことがあるかもしれませんが、それほど難しくはないと思いますので、手順通りに操作して頂ければ、問題なく利用することが出来ると思います。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
Bouyguesテレコムの物理SIMをご利用予定の方は以下の記事をご参照ください。

他の通信会社のeSIMを探している方は、以下でOrange HolidayのeSIMについてご紹介させて頂いております。
合わせてご参照ください。

コメント