パリ郊外、セーヌ川の先に、フランスはもとより、世界中の陶磁器を集めた美術館があります。
それが、”セーヴル陶器美術館“です。
名前の通り、”セーヴル焼“の作品が中心となっており、特有の”ロココ様式“の作品が所狭しと陳列されています。
フランスの陶磁器の発展に大きく寄与したセーヴル焼をぜひ堪能してみてください。
Sèvres – Manufacture et Musée nationaux セーヴル陶磁器美術館
基本情報
Sèvres – Manufacture et Musée nationaux セーヴル 国立工場と美術館
住所:2 Place de la Manufacture, 92310 Sèvres, フランス
営業時間:
月曜日~金曜日 10:00~13:00 14:00~18:00
土曜日・日曜日 10:00~18:00
定休日:火曜日
最寄り駅:
Musée de Sèvres(T2)
Pont de Sèvres(メトロ9号線)
Musée de Sèvres(バス169, 179, 279, 171, 426)
入場料
一般:7ユーロ
割引:5ユーロ (18歳未満等)
ミュージアムパス利用可能
行き方
セーヴル美術館への行き方は多数あるのですが、今回は、トラムを利用したかったので、”ラ・デファンス“から向かいました。
宿泊場所にもよりますが、メトロ9号線を利用して行くのが最も簡単かもしれません。
なお、メトロを利用した場合は、美術館まで少し歩く必要があります。
(メトロの駅、Pont de Sèvresからバスを利用して行くことも可能です。)
中心地から移動すれば、地上に出る必要はありません。
せっかくなので、撮影するために地上に出てみました。
ラ・デファンスでの乗り換えが少し面倒です。
一応トラムの看板は出ているのですが、迷いやすいので注意してください。
写真の一番奥が乗り場になっています。
トラムの車内はこんな感じです。
メトロよりもスリムな印象です。
乗車するときは、バス同様に、必ず車内でナヴィゴ、または切符をとおしてください。
ナヴィゴ等の場合は、紫の機械にタッチすれば音が鳴ります。
切符をお持ちの場合は中央の手すりについている、グリーン系の機械に切符を入れてください。
チェックし忘れると検札が来た場合には、高額の罰金を課せられる場合があります。
車両はこんな感じです。
降車駅は、”Musée de Sèvres“。
とても小さな駅です。
反対側にはセーヌ川が見えます。
駅を降りるとすぐに案内板がありますので、指示通りに進みます。
必要はないと思いますが、、、。
駅を降りたら目の前がセーヴル美術館ですので、真っすぐ進みます。
但し、途中大き目の車道を渡りますので、少し迂回する感じになります。
無事セーヴル美術館に到着です。
所要時間
セーヴル美術館の所要時間は、足早に見て周れば、1時間ほどあれば大丈夫だと思います。
但し、かなりの数の陶磁器がありますので、ご興味のある方は、2時間位余裕を見ておくのが良いかもしれません。
なお、セーヴル美術館は12時半から13時半まで、休憩時間になっていますので、ご訪問の際は十分に注意してください。
特徴
美術館は、1824年、Alexandre Brongniartにより設立されました。
1876年に現在の場所へ移動しました。
現在、世界中から集められた5万点を超える陶磁器のコレクションが所蔵されています。
外観
1876年、”Alexandre Laudin“によって建設された建物は、遠くからでも存在感があります。
建物上部には時計があります。
昔の建物は時計が付いているものが多いですね。
玄関前には、”Louis-Ernest Barrias(1841-1905)”による、”Bernard Palissy(1510-1589) “の銅像が立っています。
館内マップ
館内は2階建てになっています。
1階には受付と、左側にセーヴル焼の説明、右側が世界の陶磁器の歴史になっています。
2階には、セーヴル焼を中心に沢山の作品が展示されています。
展示内容は訪れる時期によって若干の変更があると思います。
館内
館内に入ったら、まずは受付でチケットを購入。
スタッフはとても親切に館内の説明をしてくれました。
(あまり良く分かりませんでしたが、、)
まずは1階、左手にあるセーヴル焼の説明スペースへ。
材料などが展示されています。
大きな花瓶?壺も展示されていました。
この時点では大きいなと思っていましたが、2階に上がったら、想像を超えるものが待っていました。
お皿について、色々と詳しい説明がされています。
順路は好みもあると思いますが、まず1階のセーヴル焼の説明がされている部屋を見てから2階に上がるのが良いかと思います。
それでは早速階段を上ります。
階段の作りも素敵ですよ。
階段を上がると壁には沢山の絵画が飾られています。
2階に入るとすぐに圧巻のコレクションがあります。
正直かなり圧倒されました。
こちらは出入口。
展示のセンスは流石ですね。
入ってすぐの広間には大小様々な作品が展示されています。
中央の広間から右側と左側に分かれます。
右側はこちら。
左側はこちら。
少し現代的な作りになっています。
セーヴル美術館に展示されている作品についてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
まとめ
いかがでしたか。
セーヴル陶磁器美術館はパリの外れにあり、中心地からは少し距離がありますが、アクセス自体はそれほど悪くはないので、パリが不慣れな方でも何とか辿り着けると思います。
個人的はあまり興味が大きかった訳ではなかったのですが、実際に訪れて見ると、展示品の多さと、セーヴル焼の素晴らしさに驚かされました。
また、世界の陶磁器が展示されているコーナーもあり、陶磁器の変遷が見ることが出来たのも良かったです。
セーヴル陶磁器美術館自体は、とても空いていますので、混雑した場所が苦手な方や、ゆっくりと鑑賞したい方にはお勧めの美術館です。
ぜひ滞在中にお時間のある方や、パリを訪れるのが2回目以降の方に、観光ルートに組み入れて欲しいスポットです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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