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西洋絵画史

バロック美術:カラヴァッジョとカラッチが牽引した光と影のドラマ

17世紀、ヨーロッパ美術はルネサンスの均衡と調和から、より劇的で感情豊かなバロックへと移行しました。イタリアから始まったバロックですが、すぐにヨーロッパ各地に広まりました。その後、絵画にとどまらず、彫刻や建築、文学や音楽の分野にまで広がった...
西洋絵画史

初期フランドル派:油彩技術と写実主義が生んだ北方ルネサンスの輝き

ルネサンスといえば、イタリアのフィレンツェを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、ルネサンスがイタリアで誕生している時、同時期にフランドル地方(現在のベルギー、フランス北部、オランダ南部)でも、独自の芸術運動が花開いていました。...
西洋絵画史

マニエリスム:ルネサンスの終焉とバロックへの架け橋

ルネサンスの最後を飾る「Mannerism(マニエリスム)」。盛期ルネサンスの巨匠たちが築き上げた完璧な美の追求から一転、マニエリスムの画家たちは、独自の表現を模索し始めます。ルネサンスと次の時代であるバロック時代を結ぶための、様々な要素が...
西洋絵画史

盛期ルネサンス:三大巨匠が彩る黄金時代と激動の歴史

美術館でルネサンス期の絵画を鑑賞する際、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの作品に心を奪われた経験はありませんか?盛期ルネサンスは、まさにルネサンス美術の黄金時代であり、この三大巨匠を中心に数々の傑作が生まれました。この記...
西洋絵画史

初期ルネサンスの巨匠たち:技術革新とパトロンが生んだ芸術革命

美術館でルネサンス期の絵画を鑑賞する際、その写実的な表現や豊かな色彩に魅了された経験はありませんか?初期ルネサンスは、まさに芸術における革命期であり、数々の巨匠たちが新たな技法と表現を追求しました。この記事では、初期ルネサンス(1400年~...
西洋絵画史

美術館巡りが10倍楽しくなる!ルネサンス絵画:画家たちの繋がりを解き明かす人物相関図 前期ルネサンス編 

美術館巡りをしている時に、ずっと疑問に思っていたこと、分かりにくかったことがあります。それが、芸術家たちのつながりです。有名な画家を調べていると、その作風や題材、技法などは調べられるのですが、この画家はどうしてこのような絵が描けるのか、誰に...
西洋絵画史

一目で分かる西洋絵画史 年表で見る時代の流れ 入門編

フランスで美術館巡りをしていると、必ず分からなくなるのが、「西洋絵画の美術史」です。美術学校などできちんとした歴史を学んだことのある方からすると、いまさら感があるのかもしれませんが、私のような素人には恥ずかしながらルネサンスの次は何?、印象...
パリ

オルセー美術館:抽象絵画の巨匠たち – ピカソ、クプカ、モンドリアンと現代美術への道

今回ご紹介させて頂くオルセー美術館コレクションは、抽象絵画。残念ながら、抽象絵画を代表する作品はオルセー美術館にはほとんどないのですが、クプカやピカソ、モンドリアンなど、抽象絵画を代表する画家の作品が展示されているので、こちらの記事を書かせ...
パリ

オルセー美術館 アール・ヌーヴォー:ロートレックとウジェーヌ・グラッセ – 華麗なる時代の美

今回ご紹介させていただくのは、アールヌーボーの作品です。残念ながら、オルセー美術館にはアールヌーボーの絵画作品が少ないので、分類の難しい画家たちも合わせて今回ご紹介させて頂きます。アールヌーボーと言うとガレなどのガラス作品を思い浮かべる方も...
パリ

オルセー美術館:象徴主義の巨匠 シャヴァンヌとモロー – フランス絵画の精華

オルセー美術館コレクション、今回は象徴主義をご紹介させて頂きます。フランスで象徴主義を代表する画家として真っ先に挙げられるのが、シャバンヌとモローの2人です。絵画のスタイルは全く違いますが、2人とも後世の画家に大きな影響を残しています。幸い...
パリ

オルセー美術館コレクション|ナビ派の神秘主義と名画たち:セリュジエ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ

今回ご紹介させて頂くオルセー美術館コレクションは、ナビ派の作品です。ナビ派の結成には、ゴーギャンが大きく関与しており、彼の影響力がいかに強かったが伺えます。写実主義であった印象派への反発から生まれているために、見たままの絵画を製作するのでは...
パリ

オルセー美術館コレクション|ポール・ゴーギャンとエミール・ベルナール:ポン=タヴァン派と綜合主義の誕生

オルセー美術館コレクション特集|ポン=タヴァン派の魅力とは?今回ご紹介するのは、フランス・ブルターニュ地方にある小さな町「ポン=タヴァン」にちなんだ芸術グループ、ポン=タヴァン派の作品です。19世紀後半、この町に魅了された画家たちが集まり、...
パリ

【オルセー美術館】セザンヌとゴッホ ― 孤高の天才たちが描いた「ポスト印象派」の世界

オルセー美術館コレクション、今回はポスト印象派。ポスト印象派は特別な運動や意識的なつながりはありませんが、印象派の影響を受けながらも新しい道を模索していた画家たちのことです。定義が曖昧な分、多くの画家が含まれますが、今回はポスト印象派を代表...
パリ

【オルセー美術館】点描の革命児たち!スーラ、シニャック…新印象派の輝き

「ポスト印象派」は聞いたことがあるけれど、「新印象派」って?そんな方のために、今回はオルセー美術館が誇る新印象派コレクションの魅力をご紹介!新印象派といえば、そう、「点描画」です。一見すると無数の点…しかし、一歩引いて見てみると、そこには驚...
パリ

【オルセー美術館】印象派を支えた隠れた功労者たち!カイユボット、ピサロ、モリゾの魅力に迫る

オルセー美術館印象派コレクション、第2弾。今回は、ピサロを中心に、モリゾやカイユボットなどの作品をご紹介させて頂きます。なお、印象派についての説明や、シスレー、モネ、ルノワールの作品はこちらでご紹介させて頂いております。合わせてご覧になって...
パリ

【オルセー美術館】シスレー、モネ、ルノワール… 光の巨匠たち!印象派を代表する傑作を堪能

今回はいよいよオルセー美術館を代表する印象派コレクションのご紹介です。本記事では、印象派を代表する3人の巨匠—モネ、ルノワール、シスレーの魅力に迫ります。色彩の魔術師モネ、優美な人物画の名手ルノワール、そして詩情豊かな風景画の巨匠シスレー。...
パリ

オルセー美術館の印象派前夜|マネ、ドガ、ゴンザレスの革新的芸術

今回のオルセー美術館コレクションは、印象派に多大な影響を与えた2人の画家、マネとドガを中心にご紹介させて頂きます。資料によっては2人を印象派に分類するものもありますが、思想、手法の上からも印象派ではないと思います。ぜひその違いを皆様も印象派...
パリ

オルセー美術館で体感する「リアリズム宣言」!クールベ率いる反アカデミズムの画家たち

今回ご紹介させて頂く、オルセー美術館コレクションは、リアリズム(仏語:レアリスム Réalisme)の画家たちです。日本では、写実主義、現実主義と記載されることが多いと思います。リアリズムの画家たちの中で、最もお勧めしたいのがやはりクールベ...
パリ

【オルセー美術館】コロー、ミレー…バルビゾン派を代表する「バルビゾン七星」の絵画を堪能!

今回ご紹介させて頂く作品は、印象派より少し前の世代になるバルビゾン派です。基本的には写実主義の画家なのですが、フランスのバルビゾン村に集まったことからそう呼ばれるようになりました。歴史画や宗教画ではなく、ありのままの自然をキャンパスに描こう...
パリ

オルセー美術館コレクション: ドラクロワとロマン主義 - フランスの代表的画家とアカデミズムの対立

オルセー美術館コレクション、今回はロマン主義の作品をご紹介させて頂きます。ロマン主義とは、18世紀末から19世紀初頭にかけて起きた社会芸術運動です。オルセー美術館は、1848年から1914年までの作品を中心に展示されているため、残念ながら展...
パリ

オルセー美術館で味わうアカデミック美術の巨匠たち ― アングル、カバネル、ブグロー、ジェローム

今回ご紹介させて頂くのは、オルセー美術館、アカデミック芸術コレクション。印象派のコレクションが有名なオルセー美術館ですが、アカデミズムの名作が多数展示されていることでも知られています。教科書などにもよく登場するような作品を多数見ることが出来...