今回は西洋彫刻史の中でも、フランスを中心にご紹介させて頂きます。
フランスの美術館を巡っていると、かならずどこの美術館でも彫刻が展示されています。
私のような素人だと、作品の美しさや素晴らしさは見ると何となく分かるのですが、彫刻家の名前も知らないし、どんな立場の彫刻家なのかも全く分かりませんでした。
かと言って、彫刻家一人一人について調べ出すと、膨大な手間と時間がかかってしまうので、もう少し気がるに彫刻を楽しめるようにと、彫刻家のそれぞれの繋がりについて調べて見ました。
西洋絵画史でもご紹介させて頂きましたが、簡単な時代背景や、芸術家のつながりを調べるだけでも、作品を鑑賞する時の印象がかなり変わります。
ぜひ、皆様も彫刻をご覧になられる時の参考にしてみてください。
新古典主義から近代彫刻まで
今回ご紹介させて頂くのは、新古典主義からロダンを始めとする近代彫刻までの彫刻家について絞ってご紹介させて頂きます。
(自分が鑑賞したことのある彫刻家が中心となっていますので、有名な彫刻家でも記載されていないと思いますが、何卒ご了承ください)
新古典主義は古代、ギリシャ、ローマの彫刻に発想を得いています。
その後、ロマン主義が台頭してくるのですが、この頃は、個人の感情が作品に投影されるようになってきます。
さらに、新古典主義やロマン主義への反発からリアリズムへと移行し、現実の世界にあるものを作品として制作するようになります。
20世紀までには、近代彫刻の父と呼ばれるロダンが、印象主義や象徴主義をも含んだ、一つの終着点に達します。
代表彫刻家
人物相関図 1ページ目
マシュー・ジャケ(Mathieu Jacquet, 1545-1611):
- フランスの彫刻家。主に宗教的な作品を制作しました。
ニコラ・ギラン(Nicolas Guillain, 1550-1639):
- フランスの彫刻家。宮廷彫刻家として活躍しました。
サイモン・ギラン(Simon Guillain, 1581-1658):
- フランスの彫刻家。ニコラ・ギランの息子。父と同様に宮廷彫刻家として活躍しました。
- 代表作: ルクセンブルク庭園のメディチの噴水の装飾
アレッサンドロ・アルガルディ (Alessandro Algardi, 1595-1598):
- イタリアの彫刻家。バロック様式の彫刻家として、劇的で壮大な作品を制作しました。
- 代表作: 聖パウロの回心, 法王レオ1世とアッティラの出会い
フランソワ・アンギエ(François Anguier, 1604-1669):
- フランスの彫刻家。古典主義的なバロック様式の彫刻家として、宮廷や教会の装飾を手掛けました。
- 代表作: リシュリューの記念碑
ロバート・ル・ロラン(Robert Le Lorrain, 1666-1743):
- フランスの彫刻家。ロココ様式の彫刻家として、優美で装飾的な作品を制作しました。
- 代表作:太陽の馬の水飲み場
ジャンバティスト・ピガール(Jean-Baptiste Pigalle, 1714-1785):
- フランスの彫刻家。ロココ様式から新古典主義様式への移行期に活躍し、肖像彫刻や記念碑的な作品を制作しました。
- 代表作: メルキュールが踵に翼を結びつける, ヴォルテールの像
クリストフ・ガブリエル・アレグレイン(Christophe-Gabriel Allegrain, 1710-1795):
- フランスの彫刻家。ロココ様式の彫刻家として、官能的で優美な女性像を制作しました。
- 代表作: 水浴するディアナ
フランソワ・ミロンム(François Milhomme, 1758-1823):
- フランスの彫刻家。新古典主義様式の彫刻家。
- 代表作: 若いバティスタ
ジャン・バティスト・ルモワーヌ (Jean-Baptiste Lemoyne, 1704-1778):
- フランスの彫刻家。ロココ様式の彫刻家として、優美で洗練された作品を制作しました。
- 代表作:「ポンパドゥール夫人の胸像」
オーガスティン・パジュー(Augustin Pajou, 1730-1809):
- フランスの彫刻家。新古典主義様式の彫刻家として、古代ギリシャ・ローマの彫刻に影響を受けた、荘厳な作品を制作しました。
- 代表作:「プシュケに別れを告げるアモール」
ピエール・ジャン・デビッド・ダンジェ(Pierre-Jean David d’Angers, 1788-1856):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家として、歴史上の人物や文学作品の登場人物などを、力強く感情豊かに表現しました。
- 代表作:「ジャンヌ・ダルクの像」
アルバート・アーネスト・キャリア・ベルーズ(Albert-Ernest Carrier-Belleuse, 1824-1887):
- フランスの彫刻家。新ロココ様式の彫刻家として、装飾的な作品を制作しました。オーギュスト・ロダンの師としても知られています。
- 代表作:「ヘーベーの目覚め」
オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin, 1840-1917):
- フランスの彫刻家。近代彫刻の父と呼ばれ、人間の内面を深く掘り下げた、革新的な作品を制作しました。
- 代表作:「考える人」「接吻」「地獄の門」
アレクサンドル・ファルギエール (Alexandre Falguière, 1831-1900):
- フランスの彫刻家、画家。アカデミックなスタイルで、神話や歴史を題材にした作品を制作しました。
- 代表作:「剣闘士の勝利者」
アントワーヌ・ブールデル (Antoine Bourdelle, 1861-1929):
- フランスの彫刻家。ロダンの弟子であり、力強く荘厳な作風で知られています。
- 代表作:「弓を引くヘラクレス」
ピエール・ロビネ(Pierre Robinet, 1811-1878):
- フランスの彫刻家。19世紀のフランスで活動し、数多くの記念碑的な作品を制作しました。
エミール・ペイノ(Émile Peynot, 1850-1932):
- フランスの彫刻家。主に記念碑的な作品や、寓意的な作品を制作しました。
ポール・キャベット(Paul Cabet, 1815-1876):
- フランスの彫刻家。歴史的な主題や、神話的な主題を扱いました。
フランソワ・ルード(François Rude, 1784-1855):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家として、力強く感情的な作品を制作しました。
- 代表作:「ラ・マルセイエーズ(出発)」
ジャン・バティスト・カルポー (Jean-Baptiste Carpeaux, 1827-1875):
- フランスの彫刻家。ロマン主義から写実主義への移行期に活躍し、動きのある、生命力に満ちた作品を制作しました。
- 代表作:「ダンス」
イポリット・マインドロン (Hippolyte Maindron, 1801-1884):
- フランスの彫刻家。歴史的な主題や、肖像彫刻を制作しました。
ジュールズ・キャベリエ (Jules Cavelier, 1814-1894):
- フランスの彫刻家。アカデミックなスタイルで、神話や寓意を題材にした作品を制作しました。
アルバート・ダルク (Albert Darcq, 1848-1895):
- フランスの彫刻家。肖像彫刻や、装飾的な作品を制作しました。
エドガー・ブートリー (Edgar Henri Boutry, 1857-1938):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や動物像を制作しました。
オーギュスト・オッティン(Auguste Ottin, 1811-1890):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。パリのリュクサンブール公園にある「ポリスの水盤」の装飾を担当しました。
- 代表作:「ポリスの水盤」
イポリット・ムーラン(Hippolyte Moulin, 1832-1883):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像を制作しました。
フランソワ・ジョセフ・ボシオ(François-Joseph Bosio, 1768-1845):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。ナポレオン1世の宮廷彫刻家として活躍しました。
- 代表作:「ヘラクレスに扮した無敵のナポレオン1世」
アントワーヌ・ルイ・バリー(Antoine-Louis Barye, 1795-1875):
- フランスの彫刻家。動物彫刻家として知られ、躍動感あふれる動物像を制作しました。
- 代表作:「ティグレがワニを襲う」
テオフィル・ブラ(Théophile Bra, 1797-1863):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家として、感情豊かで力強い作品を制作しました。
ブレーズ・バルテレミー(Blaise Barthélémy, 1738-1819):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
ジョセフ・チナード(Joseph Chinard, 1756-1813):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。フランス革命の時代に活動し、ナポレオンの肖像なども制作しました。
デニス・フォヤティエ(Denis Foyatier, 1793-1863):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。古代ギリシャ・ローマの彫刻に影響を受けた、荘厳な作品を制作しました。
- 代表作:「スパルタクス」
人物相関図 2ページ目
ギヨーム・クストー・息子(Guillaume Coustou (fils), 1716-1777):
- フランスの彫刻家。ロココ様式から新古典主義様式への移行期に活動し、宮廷や庭園の装飾を手掛けました。
クロード・デジュー(Claude Dejoux, 1732-1816):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
フランソワ・フレデリック・レモット(François-Frédéric Lemot, 1771-1827):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
- 代表作:「ナポレオンの胸像」
ジェームズ・プラディア(James Pradier, 1790-1852):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。官能的で優美な女性像で知られています。
- 代表作:「サテュロスとバッカスの子」
ユージーン・ギローム(Eugène Guillaume, 1822-1905):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
ピエール・ジュリアン(Pierre Julien, 1731-1804):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
- 代表作:「死にゆく剣闘士」
ジャン・ピエール・コルト(Jean-Pierre Cortot, 1787-1843):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
- 代表作:「マリー・ルイーズ皇后の像」
ピエール・カルトリエ(Pierre Cartellier, 1757-1831):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。ナポレオン1世の宮廷彫刻家として活躍しました。
- 代表作:「ミロのクロトン」
アンリ・ルメール(Henri Lemaire, 1798-1880):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
エマニュエル・フレミエット(Emmanuel Frémiet, 1824-1910):
- フランスの彫刻家。動物彫刻家として知られ、躍動感あふれる動物像を制作しました。
- 代表作:「ゴリラと女」
オーギュスト・デュモン(Auguste Dumont, 1801-1884):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
- 代表作:「小麦の収穫」
ガブリエル・ジュール・トーマス(Gabriel-Jules Thomas, 1824-1905):
- フランスの彫刻家。アカデミックなスタイルで、神話や歴史を題材にした作品を制作しました。
アルフォンス・アメデ・コルドニエ(Alphonse-Amédée Cordonnier, 1848-1930):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
ジュールス・レイミー(Jules Ramey, 1796-1852):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家。
- 代表作:「テセウス」
ジュール・サルムソン(Jules Salmson, 1823-1902):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や動物像を制作しました。
アルマン・トゥサン(Armand Toussaint, 1806-1862):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家。
ジャン・ジョセフ・ペロー(Jean-Joseph Perraud, 1819-1876):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家。
- 代表作:「不幸」
フランシスク・デュレット(Francisque Duret, 1804-1865):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家として、力強く躍動感のある作品を制作しました。
- 代表作:「ナポリの即興詩人」
ウジェーヌ・ドゥラプランシュ(Eugène Delaplanche, 1836-1891):
- フランスの彫刻家。アカデミックなスタイルで、神話や寓意を題材にした作品を制作しました。
- 代表作:「音楽」
シャルル・ドゥジョルジュ(Charles Degeorge, 1837-1888):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
フランソワ・ジュフロワ(François Jouffroy, 1806-1882):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家として、官能的で優美な女性像で知られています。
- 代表作:「最初の秘密」
エルネスト・ウジェーヌ・イオーレ(Ernest-Eugène Hiolle, 1834-1886):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
ルイス・アーネスト・バリアス(Louis-Ernest Barrias, 1841-1905):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
- 代表作:「自然の神秘」
ジュール・クータン(Jules Coutan, 1848-1939):
- フランスの彫刻家。アール・ヌーヴォーの様式で、装飾的な作品や記念碑的な作品を制作しました。
- 代表作:「科学」
エメ・ブレイズ(Aimé Blaise, 1877-1961):
- フランスの彫刻家。アール・デコの様式で、幾何学的で力強い作品を制作しました。
ポール・ランドウスキー(Paul Landowski, 1875-1961):
- フランスの彫刻家。アール・デコの様式で、記念碑的な作品や寓意的な作品を制作しました。
- 代表作:「コルコバードのキリスト像」
マルセル・ゴーモン(Marcel Gaumont, 1880-1962):
- フランスの彫刻家。アール・デコの様式で、装飾的な作品や記念碑的な作品を制作しました。
エミール・モルレー(Émile Morlaix, 1909-1990):
- フランスの彫刻家。近代彫刻の様式で、抽象的な作品や具象的な作品を制作しました。
ジャン・ブーシェ(Jean Boucher, 1870-1939):
- フランスの彫刻家。アール・デコの様式で、記念碑的な作品や寓意的な作品を制作しました。
フランシス・ペラン(Francis Pellerin, 1915-1998):
- フランスの彫刻家。近代彫刻の様式で、抽象的な作品や具象的な作品を制作しました。
人物相関図 3ページ目
アレクサンドル・シェーネヴェルク(Alexandre Schoenewerk, 1820-1885):
- フランスの彫刻家。アカデミックなスタイルで、神話や寓意を題材にした作品を制作しました。
オーギュスト・クレジンガー(Auguste Clésinger, 1814-1883):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家として、官能的で写実的な女性像で知られています。
- 代表作:「クレオパトラに噛みつく蛇」
アーネスト・クリストフ(Ernest Christophe, 1827-1892):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
アルバート・バルトロメ(Albert Bartholomé, 1848-1928):
- フランスの彫刻家。象徴主義の彫刻家として、死や喪失をテーマにした、内省的な作品を制作しました。
- 代表作:「死者の記念碑」
ジュール・イシドール・ラフラン(Jules-Isidore Lafrance, 1841-1881):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や動物像を制作しました。
オーギュスト・バルトルディ(Frédéric Auguste Bartholdi, 1834-1904):
- フランスの彫刻家。自由の女神像の制作者として知られています。
- 代表作:「自由の女神像」
シャルル・アントワーヌ・ブリダン(Charles-Antoine Bridan, 1730-1805):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
ジャン・ピエール・コルト(Jean-Pierre Cortot, 1787-1843):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
- 代表作:「マリー・ルイーズ皇后の像」
ピエール・ルイ・ルイヤル(Pierre Louis Rouillard, 1820-1881):
- フランスの彫刻家。動物彫刻家として知られ、パリのトロカデロ庭園の装飾を手掛けました。
アントワーヌ・デスブ(Antoine Desboeufs, 1793-1862):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家。
エメ・ミレー(Aimé Millet, 1819-1891):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
- 代表作:「ウェルキンゲトリクスの像」
フランソワ・ポンポン(François Pompon, 1855-1933):
- フランスの彫刻家。動物彫刻家として知られ、単純化された形と滑らかな表面を持つ動物像を制作しました。
- 代表作:「シロクマ」
ジョセフ・マリウス・ラムス(Joseph Marius Ramus, 1805-1888):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家。
ポール・デュボワ(Paul Dubois, 1829-1905):
- フランスの彫刻家。ルネサンス彫刻の影響を受けた、写実的で優美な作品を制作しました。
- 代表作:「フィレンツェの歌手」
シャルル・デュパティ(Charles Dupaty, 1771-1825):
- フランスの彫刻家。新古典主義の彫刻家。
ジェハン・デュ・セニョール(Jehan Du Seigneur, 1808-1866):
- フランスの彫刻家。ロマン主義の彫刻家。
ヴィンセント・フォジェール・デフォート(Vincent Feugère des Forts, 1825-1889):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin, 1840-1917):
- フランスの彫刻家。近代彫刻の父と呼ばれ、人間の内面を深く掘り下げた、革新的な作品を制作しました。
- 代表作:「考える人」「接吻」「地獄の門」
アルフレッド・ブーシェ(Alfred Boucher, 1850-1934):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
カミーユ・クローデル(Camille Claudel, 1864-1943):
- フランスの女性彫刻家。ロダンの弟子であり、才能にあふれた作品を制作しましたが、悲劇的な生涯を送りました。
- 代表作:「ワルツ」
ジュール・デスボワ(Jules Desbois, 1851-1935):
- フランスの彫刻家。写実的なスタイルで、人物像や寓意的な作品を制作しました。
アントワーヌ・ブールデル (Antoine Bourdelle, 1861-1929):
- ロダンの弟子であり、力強く荘厳な作風で知られています。古代ギリシャの彫刻に影響を受け、英雄的な人物像や記念碑的な作品を制作しました。
- 代表作:「弓を引くヘラクレス」
アリスティド・マイヨール(Aristide Maillol, 1861-1944):
- 女性像を主要なテーマとし、豊かで安定感のあるフォルムで、人間の肉体の美を表現しました。その作品は、古典的な均衡と調和を現代に蘇らせたものとして評価されています。
- 代表作:「地中海」
ジャーメイン・リッチエ(Germaine Richier, 1902-1959):
- 戦後の荒廃した風景や人間の苦悩を、昆虫や植物などの形象と融合させた、独特の幻想的な彫刻を制作しました。その作品は、人間の存在の脆弱さと力強さを同時に表現しています。
- 代表作:「ハリネズミ」
エティエンヌ・ハイドゥ(Étienne Hajdu, 1907-1996):
- ルーマニア出身のフランスの彫刻家。彼は当初、具象的な作品を制作していましたが、徐々に抽象的な作品へと移行していきました。彼の作品は、繊細な形と洗練された表面が特徴で、光と影の相互作用を重視しています。
※ 分類が違う場合もあります。
新古典主義~近代彫刻以外の画家が多く含まれています。
カタカナ表記に関して実際の発音と異なる場合もあります。
人物相関図の都合上、2回以上、ご紹介させて頂いてる彫刻家もいます。
人物相関図



★ご利用の注意点★
上の代表画家の相関図です。
青い矢印は師弟関係を表していますが、実際はその関係がはっきりしていなかったり、ワークショップで働いたことがあるだけであったりします。
情報は英語版、フランス語版ウィキペディアを参考に製作しています。
まとめ
いかがでしたか。
実は私は彫刻については全く興味がありませんでした。
と言うよりも恥ずかしながら、彫刻の何が良いのかさっぱり分かりませんでした。
しかし色んな美術館で沢山の彫刻を見ていたら、不思議と少しずつ興味が湧いてきて、今では絵画を見るのと同じくらい好きになってしまいました。
皆様の中で彫刻はあまりお好きでない方も、ぜひ美術館を訪れた際は、沢山の作品を見て周ってください。
特にパリであれば、ルーブル美術館、ロダン美術館、地方に出かけることが可能な方は、リヨン美術館やリール美術館がお勧めです。
きっとある時からご興味が湧いてくるかもしれません。
その時に、今回ご紹介させて頂いた人物相関図が少しでもお役に立てれば幸いです。
なお、今回はフランスの彫刻家を中心にご紹介させて頂きましたが、他の国にも沢山の彫刻家が活躍していました。
今後は、他の国の彫刻家についても色々と調べて見たいと思っています。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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