フランス西部、パリからおよそ300kmの場所にある都市が、「RENNES(レンヌ)」になります。
モンサンミッシェル観光への通過点として良く知られている街ですが、意外とレンヌの街自体の魅力については知らない方が多いと思います。
古くからブルターニュ地方の中心地として栄えた街には、通過するだけではもったいない、沢山の見どころに溢れています。
それでは早速ご紹介させて頂きます。
- パリからレンヌまで
- レンヌの治安について
- ホテルからパリモンパルナス駅まで
- モンパルナス駅
- Gare de Rennes レンヌ駅
- レンヌ観光
- Gares
- Sainte-Anne
- Basilique Notre-Dame de Bonne Nouvelle de Rennes
- 徒歩
- Place des Lices
- 徒歩
- Cathédrale Saint-Pierre de Rennes レンヌ大聖堂
- 徒歩
- PLACE DU CHAMP JACQUET (LEPERDIT STATUE)
- 徒歩
- Place de la Mairie
- Place de la République
- La Criée Marché Central
- Patisserie Daniel Magasin des Halles
- Le Fournil Vasselot
- Église Toussaints
- Musée des Beaux-Arts レンヌ美術館
- Palais Saint-Georges サンジョルジュ宮殿
- 徒歩
- Parc du Thabor タボール公園
- 徒歩
- Les Champs Libres
- レンヌからパリまで
- レンヌのトイレ事情
- まとめ
パリからレンヌまで
パリからレンヌまでは、TGVを利用して、約1時間40分ほどで到着します。
行きは、パリモンパルナス駅、7時40分発、レンヌ駅、9時25分着に列車に乗って出かけます。
帰りは、レンヌ駅、15時35分発、パリモンパルナス駅、17時04分着に乗って帰ります。
現地滞在時間、6時間弱の日帰り旅行になります。
TGVの予約方法はこちらで詳しく解説させて頂いております。
レンヌの治安について
フランスの地方都市と同様に、レンヌの街は比較的安全です。
一般の旅行者がトラブルに遭うことはまずないと思います。
もちろん、スリ等はいますので、身の回りの物には十分な注意が必要です。
ホテルからパリモンパルナス駅まで
今回宿泊していたのが、こちらのホテル。
ホテルからモンパルナス駅までの移動方法は以下になります。
モンパルナス駅は、宿泊場所にもよりますが、意外と中心地からアクセスがあまり良くない印象です。
リヨン駅周辺からの移動になりますが、メトロ8号線と6号線を利用して移動しました。
1号線から4号線への移動というルートもあったのですが、シャトレ駅の乗り換えの人の多さを考慮して6号線を選択しました。
どちらが早いということはないと思いますので、この辺りは好みになると思います。
なお、モンパルナス駅は、メトロの駅とSNCFの駅との乗り換えの距離が結構あるので、少し余裕を持ったスケジュールを立てておくと良いと思います。
モンパルナス駅
モンパルナス駅の構造は、他のパリの主要駅と比べると若干分かりにくいと思います。
そのため、初めて利用される方は、十分に余裕を持って到着しておくことをお勧めします。
電光掲示板の中の、レンヌ行きの名前の横に、ホーム番号が表示されたら、急いでホームに向かいましょう。
今回は6番ホームからの出発です。
ホームの入り口に、目的地と、途中の停車駅、今回利用する列車の車両番号が表示されています。
出発ホームに入るにはチケットが必要です。
スマホにチケットを入れている方は、音が鳴るまでかざしてください。
なお、この機械はバーコードを中々読み取りませんので、距離と角度を変えながらタッチしてください。
無事ゲートを通過したら、早速TGVに乗り込みます。
チケットに記載されている車両番号とアルファベットで表示されている乗車位置を良く確認して乗り込んでください。
今回利用するのは1等車。
車内はストライプに赤いヘッドカバーのシート。
扉は自動ドアです。
こちらは4人掛けの向かい合わせの席。
家族等で利用される場合はとても有効な座席です。
ちなみに日本の新幹線のように座席を反転させることは出来ませんのでご注意ください。
反対側は1列シート。
ところどころ向かい合わせの席があります。
2人で旅行するときは可能であれば、こちらの向かい合わせの座席がお勧めです。
それはどちらかが必ず進行方向に向かう座席になるからです。
TGVには食堂車もついています。
もちろん値段は割高になりますが、、、。
それでも食堂車は混んでいることが多いです。
旅の記念に1度は利用してみるのも良いと思います。
しばらくしてLE MANS駅に到着。
自動車の24時間レースが行われることでも有名です。
外はあいにくの雨模様。
途中の景色はあまり変わり映えのしない田舎の景色です。
パリから列車で旅をする場合は、景色に感動するようなことはあまりないと思います。
1時間40分の旅もあっという間に終了です。
車内にはトイレがありますので、到着前に用を足しておくことをお忘れなく。
Gare de Rennes レンヌ駅
心配した雨も、レンヌ駅に到着する頃にはあがっていました。
傘をささずに観光出来るのは何よりありがたいことです。
駅構内は2階になりますが、時間がない方や急いでいる方は下に降りるとメトロ等にすぐにアクセスすることが出来ます。
特に急いでいないので、一旦、上の構内に向かいます。
乗車してきたTGVとはここでお別れです。
レンヌ駅は改装が終わったばかりなので、とても綺麗になっています。
ちょっと使い勝手の悪い駅ですが、レンヌ駅についてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
レンヌ観光
こちらが今回レンヌの観光コースです。
黄色いラインがメトロでの移動。
ブルーとパープルのラインは徒歩移動です。
コンパクトな街なので、体力に自信のある方はすべて徒歩で移動しても問題ないと思います。
Gares
それではレンヌ観光のスタートです。
まずはメトロに乗ってSainte-Anne駅に向かいます。
メトロ乗り場はレンヌ駅の地下にあります。
2002年に開業したばかりなので、全体的にとても綺麗なメトロです。
なお、メトロのチケットの購入方法についてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
レンヌの地下鉄はとても分かりやすいので、行先だけを間違わなければ簡単に利用することが可能です。
Sainte-Anne駅に行くには、Kennedy方面行きのホームを利用します。
レンヌ駅の地下から利用する駅名は、Garesになります。
ホームドアがありますので、安全に利用することが出来ます。
車内は空いてはいませんが、混雑しているほどでもありません。
目指すSainte-Anne駅は3つ目なので、すぐに到着してしまいます。
Sainte-Anne
無事、Sainte-Anne駅に到着。
地上に出るにはエスカレーターを利用します。
割と深いところを走っている印象です。
地上に出ると目の前には可愛らしい建物が並んでいます。
フランスの田舎らしい雰囲気です。
Basilique Notre-Dame de Bonne Nouvelle de Rennes
Sainte-Anne駅を出てすぐに目に飛び込んでくるのが、Basilique Notre-Dame de Bonne Nouvelle de Rennes(ノートルダムドボンヌーベル教会)です。
1884年から1904年にかけて建設された教会はレンヌの建築家、Jean-Baptiste Martenotの設計によるものです。
現在もまだ完成はしていないようです。
写真は、メトロの出口から撮影した様子です。
こちらはサン=タンヌ広場から撮影。
残念ながら内部を見学することは出来なかったのですが、ステンドグラス等も見ごたえがあるようですので、可能であれば立ち寄って見てください。
なお、写真の左側奥、サン=マロ通りを進むと、レンヌ観光案内所がありますので、街のパンフレットなどが必要な方はこちらも立ち寄って見てください。
徒歩
続いて、サン=ミッシェル通りに向かいます。
沢山のお店が並んでいる楽しい通りです。
少し歩くと、サン=ミッシェル広場に出ます。
今度はここを右に曲がります。
Place des Lices
今回のレンヌ観光の目的の一つ。
レンヌのマルシェに到着です。
Marché des Licesと呼ばれるフランスで2番目に大きいマルシェです。
サン=ミッシェル広場辺りから始まり、リス広場を中心に開催されています。
毎週土曜日にしか開催していないため、このマルシェを楽しむためには、曜日を選んで訪れなくてはなりません。
もちろん今回は訪れる前から知っていたので、土曜日を選んでレンヌに訪れました。
奥に見える建物の中もすべて市場となっており、さらに先にもう一軒、同じような建物があります。
とにかく出店している店舗が多いので、どこで何を買ったらよいのか迷います。
Marché des Licesについてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
徒歩
次はレンヌ大聖堂を目指します。
後で気が付いたのですが、マルシェの脇の道、トリニテ広場、またはマルシェの最後の道、ジュイエ通りを通ればすぐに大聖堂に到着したのですが、私はマルシェを色々と見ていたら、再度サン=ミッシェル広場に戻り、ラリエ・デュ・バティ通りを通り、モネ通りから大聖堂に向かってしまいました。
写真は、モネ通りからサン=ギヨーム通りに入った所。
裏道みたいで素敵だったのですが、こちらを通って大聖堂に向かうと、裏口から入るようになってしまいます。
Cathédrale Saint-Pierre de Rennes レンヌ大聖堂
住所:Rue de la Monnaie, 35000 Rennes, フランス
無事、レンヌ大聖堂に到着しました。
1845年に完成した現在の大聖堂は、クラッシックな新古典主義のファサードの建物です。
レンヌ大聖堂について詳しくは、こちらでご紹介させて頂いております。
徒歩
大聖堂を見終わったら、モネ通りからトゥールーズ通りに進み、シャン・ジャケ通りを左に曲がります。
PLACE DU CHAMP JACQUET (LEPERDIT STATUE)
シャン・ジャケ通りの先に見えてくるのが、シャン・ジャケ広場。
17世紀に造られたと言われている可愛い建物が並んでいます。
広場にある銅像は、Jean Leperdit(ジャン・ルパーディ)の像です。
Jean Leperditはフランス革命時の、レンヌの市長であり、多くの処刑される人々を救った人として知られています。
著名な彫刻家であるPierre-Jean David d’Angers(ピエール・ジャン・デビッド)の作品です。
なお、この彫像は第2次世界大戦中、ドイツ軍によって溶かされましたが、1991年に再び鋳造され、1994年に現在の場所に設置されました。
徒歩
続いて、シャン・ジャケ広場からPlace de la Mairieに向かいます。
シャン・ジャケ通りを真っすぐ進み、オルロージュ通りになり、フェルディナン・ビュイッソン通りを左に曲がります。
Place de la Mairie
フェルディナン・ビュイッソン通りに入ってすぐ左手にあるのが、長方形の広場、メリー広場になります。
こちらはレピュブリック広場方面。
広場にはメリーゴーランドもあります。
Hôtel de Ville レンヌ市役所
メリー広場の見どころの一つが、1734年から1743年にかけて建設されたバロックスタイルのレンヌ市役所。
この日は結婚式を行っていました。
Opéra de Rennes レンヌ・オペラ座
1836年にオープンした、フランスでも最も小さいオペラ座の一つです。
Place de la République
続いて、オルレアン通りをからレピュブリック広場に向かいます。
レピュブリック広場は、沢山のバスが停車する場所になっています。
レンヌに長く滞在される方は、よく利用することになるかもしれません。
周囲には多くの商業施設があり、とても賑わっています。
メトロの駅もあります。
メリー広場方面の景色です。
PALAIS DU COMMERCE
レピュブリック広場で一際目を引く建物が、Palais du Commerce(パレ・ドュ・コマース)。
1885年から1929年にかけて建設されました。
元は、証券取引所でしたが、現在は郵便局などのお店が入っています。
また、レピュブリック広場方面の1階には、Brasserie de la Paixがあります。
建物の通路から望む、レピュブリック広場。
中々良い雰囲気です。
La Criée Marché Central
住所:25 Rue Jules Simon, 35000 Rennes, フランス
屋根付きのマルシェです。
La Criée Marché Centralについてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
Patisserie Daniel Magasin des Halles
住所:19 Rue Jules Simon, 35000 Rennes, フランス
ジュール・シモン通りを挟んで、La Criée Marché Centralの反対側にあるのが、Patisserie Daniel Magasin des Halles。
Patisserie Daniel Magasin des Hallesについてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
Le Fournil Vasselot
住所:13 Rue Vasselot, 35000 Rennes, フランス
ジュール・シモン通りを戻り、ヴァスロ通りを右に曲がるとすぐに見てくるのが、Le Fournil Vasselot。
レンヌでパンを買うならこちらがお勧め。
Le Fournil Vasselotについてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
Église Toussaints
ヴァスロ通りを進み、ポール・ルイ・クーリエ通りを左折して、プレ・ボテ通りを右折すると、すぐに見えてくるのが、Église Toussaints。
1624年から1651年にかけて建設された歴史ある教会です。
Musée des Beaux-Arts レンヌ美術館
住所:20 Quai Emile Zola, 35000 Rennes, フランス
入り口は、ヴィレーヌ川沿いのエミール・ゾラ通り側になります。
レンヌ美術館についてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
Palais Saint-Georges サンジョルジュ宮殿
住所:Rue du Sergent Guihard, 35000 Rennes, フランス
ヴィレーヌ川を渡るとすぐに見えてくるのが、サンジョルジュ宮殿。
美しい庭園を鑑賞することも出来ます。
サンジョルジュ宮殿についてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
徒歩
サンジョルジュ宮殿を出て、ガンベッタ通りを進みます。
ヴィクトル・ユゴー通りを右折し直進します。
Parc du Thabor タボール公園
レンヌ中心部では最も大きい公園になります。
その大きさは10ヘクタールになり、東京ドーム2個分以上位のサイズ感になります。
とても整備された気持ちの良い公園ですので、お時間のある方はのんびりと過ごしてみるのもお勧めです。
タボール公園については、こちらで詳しくご紹介させて頂いております。
徒歩
ここまでで一通りレンヌ観光のメインスポットは周ってきたので、帰りの時間と上手く調整が出来た方はそのままレンヌ駅からパリに戻りましょう。
時間に余裕がある方は、もう少し散策してみましょう。
Les Champs Libres
一度レンヌ駅に戻り、再びマゼンタ通りに向かいます。
少し歩くと左手に見えてくるのが、Les Champs Libres。
図書館を中心とした多目的ホールのような場所です。
時間調整にはお勧めの場所です。
Les Champs Libresについてはこちらで詳しくご紹介させて頂いております。
レンヌからパリまで
楽しかったレンヌ観光もあっという間に終わってしまいました。
レンヌ駅からパリを目指して帰ります。
駅に着いたらまず時刻表を確認しましょう。
帰りの列車のホームを確認します。
ホームに降りる前に、チケットをチェックします。
実は今回ちょっとしたトラブルがありました。
降りたホームにTGVが停車していたので、迷わず乗車して自分の席に向かいました。
すると、見知らぬマダムがすでに席に座っています。
マダムに「ここは私の席ではないですか?」とスマホでチケットを見せて説明したら、何とマダムも同じ席番号。
ダブルブッキングかと思い再度チケットを確認したら、私のチケットの列車番号が違うことを発見。
マダムに詫びて、列車を降りると、自分たちの乗るTGVではないことに気づきました。
でもこのTGVに乗らずに、どうやってパリに帰ったら良いのか?
かなり焦りましたが、写真にある列車案内を見て、理由が分かりました。
実は私が乗ったTGVはパリ行きではなく、マルセイユ行きの列車。
パリ行きの列車はまだ到着していなくてホームの反対側に到着する列車でした。
もし、あの席にマダムが座っていなかったら、間違いなく反対側に向かって進んでいたでしょう。
最初は、何で自分の席に座っているんだと腹立たしく思ってしまいましたが、自分が間違っていたことに気づいたときにはマダムに感謝しかありませんでした。
TGVに乗り慣れてしまっているので、何の疑いもせずに乗車してしまったことを深く反省した帰り道でした。
皆様も私のような間違いを起こさないように、ホームで列車に乗るときは、再度、列車番号や行先を確認して乗車しましょう。
レンヌ駅ともお別れです。
最後にハプニングがありましたが、とても楽しい旅でした。
レンヌのトイレ事情
レンヌのトイレ事情は、他のフランスの都市よりは公共のトイレが充実している印象です。
以下、主な公共のトイレの場所になります。
なお基本的にどこも無料で利用することが可能です。
主だった観光スポットのそばにはトイレがありますが、あまり綺麗ではない場所も多いです。
そんな中でも今回利用させてもらったトイレの中ではこちらが一番綺麗でした。
マリー広場、オペラ座の脇にあるトイレ。
有人でしたが、無料で利用することが出来ました。
右下に見える場所がトイレです。
右側が女性で左側が男性になっています。
オープン時間が限られているので、注意してください。
まとめ
いかがでしたか。
少し長くなりましたが、レンヌ観光のイメージはお伝え出来たでしょうか。
個人的には、満足度の高い日帰り旅行となりました。
但し、今回は記事中にも書かせて頂きましたが、レンヌのマルシェが行われている土曜日の観光プランです。
見どころや観光スポットは多々ありますが、マルシェがやっているかいないかでは、かなり満足感に差が出ます。
レンヌ観光をご検討の方にはやはり土曜日に訪れることをお勧めします。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
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