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西洋絵画史

フランス・ロマン主義:ドラクロワが描いた情熱と自由の時代

18世紀後半から19世紀前半にかけて、新古典主義に反して誕生したのが、今回ご紹介させて頂く、「ロマン主義」になります。新古典主義が、古代ローマやギリシャを規範として制作されていたのに反して、「ロマン主義」は、中世を中心とし、それまでの作品が...
西洋絵画史

イギリス美術:ロココから新古典主義へ、産業革命が生んだ巨匠たち

18世紀イギリス。産業革命の波が押し寄せる中、美術界もまた大きな変革期を迎えました。イギリスの絵画は、宗教改革の影響もあり、有名な画家が登場するのは、18世紀に入ってからになります。そして19世紀に入るとイギリス絵画が最盛期を迎えます。その...
西洋絵画史

フランス新古典主義:革命とナポレオン、ダヴィッドが描いた英雄たちの時代

フランス革命、ナポレオンの台頭。18世紀後半から19世紀初頭にかけて、フランスは激動の時代を迎えました。その中で、古代ギリシャ・ローマの理想を追求した「フランス新古典主義」が花開きました。この記事では、フランス新古典主義の特徴、時代背景、そ...
西洋絵画史

イタリア・ロココ:ヴェネツィア派が彩る光と色彩の饗宴

18世紀のイタリアは、バロック期に比べるとかなり元気がなくなってしまっていて、すでに芸術の中心がフランスなどへ移ってしまっていることを感じさせられます。バロックまではイタリアがヨーロッパ各地に絵画のスタイルを輸出していましたが、ロココ期以降...
西洋絵画史

ロココ美術:ルイ15世による華麗なる宮廷文化、愛と美の祝祭

18世紀フランス。ルイ15世の治世下、ヴェルサイユ宮殿を中心に、華麗で優雅な文化が花開きました。それが「ロココ美術」です。バロックの反動としてフランスで始まったロココ美術は、ヨーロッパ各地に影響を与えます。その特徴は、「とても華やかで優雅な...
西洋絵画史

スペイン・バロック:黄金時代の光と影、信仰と写実の美学

16世紀末から17世紀にかけて、スペインは「黄金時代」と呼ばれる繁栄期を迎えました。この時代、絵画を含む様々な芸術分野で優れた才能が開花し、独自のバロック様式が確立されました。この記事では、スペイン・バロックの特徴、時代背景、そして代表的な...
西洋絵画史

オランダ黄金時代の絵画:市民が愛した多様な芸術

17世紀オランダ。80年戦争を経てネーデルランド連邦共和国として独立を果たしたこの国は、貿易と経済の発展を背景に、芸術においても黄金時代を迎えました。また、イタリアやフランス、フランドルとも違い、宗教的な影響もあり、様々なジャンルの絵画が描...
西洋絵画史

フランス古典主義:太陽王ルイ14世が築いた絢爛たる美の世界

17世紀フランス。太陽王ルイ14世の治世下、フランスは政治、経済、文化の中心地として黄金時代を迎えました。その中で花開いたのが、古代ギリシャ・ローマの理想を追求した「フランス古典主義」です。私たちは、画家のつながりをその技法や表現スタイルの...
西洋絵画史

ルーベンスとフランドル・バロック:華麗なる芸術と激動の時代

バロック美術の巨匠、ピーテル・パウル・ルーベンス。彼の作品は、ダイナミックな構図、豊かな色彩、そして躍動感あふれる人物描写で、見る者を圧倒します。(フランダースの犬をご存知の方であれば、最後の場面、教会に飾られている絵を描いた画家だと思いだ...
西洋絵画史

バロック美術:カラヴァッジョとカラッチが牽引した光と影のドラマ

17世紀、ヨーロッパ美術はルネサンスの均衡と調和から、より劇的で感情豊かなバロックへと移行しました。イタリアから始まったバロックですが、すぐにヨーロッパ各地に広まりました。その後、絵画にとどまらず、彫刻や建築、文学や音楽の分野にまで広がった...
西洋絵画史

初期フランドル派:油彩技術と写実主義が生んだ北方ルネサンスの輝き

ルネサンスといえば、イタリアのフィレンツェを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、ルネサンスがイタリアで誕生している時、同時期にフランドル地方(現在のベルギー、フランス北部、オランダ南部)でも、独自の芸術運動が花開いていました。...
西洋絵画史

マニエリスム:ルネサンスの終焉とバロックへの架け橋

ルネサンスの最後を飾る「Mannerism(マニエリスム)」。盛期ルネサンスの巨匠たちが築き上げた完璧な美の追求から一転、マニエリスムの画家たちは、独自の表現を模索し始めます。ルネサンスと次の時代であるバロック時代を結ぶための、様々な要素が...
西洋絵画史

盛期ルネサンス:三大巨匠が彩る黄金時代と激動の歴史

美術館でルネサンス期の絵画を鑑賞する際、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの作品に心を奪われた経験はありませんか?盛期ルネサンスは、まさにルネサンス美術の黄金時代であり、この三大巨匠を中心に数々の傑作が生まれました。この記...
西洋絵画史

初期ルネサンスの巨匠たち:技術革新とパトロンが生んだ芸術革命

美術館でルネサンス期の絵画を鑑賞する際、その写実的な表現や豊かな色彩に魅了された経験はありませんか?初期ルネサンスは、まさに芸術における革命期であり、数々の巨匠たちが新たな技法と表現を追求しました。この記事では、初期ルネサンス(1400年~...
西洋絵画史

美術館巡りが10倍楽しくなる!ルネサンス絵画:画家たちの繋がりを解き明かす人物相関図 前期ルネサンス編 

美術館巡りをしている時に、ずっと疑問に思っていたこと、分かりにくかったことがあります。それが、芸術家たちのつながりです。有名な画家を調べていると、その作風や題材、技法などは調べられるのですが、この画家はどうしてこのような絵が描けるのか、誰に...
西洋絵画史

一目で分かる西洋絵画史 年表で見る時代の流れ 入門編

フランスで美術館巡りをしていると、必ず分からなくなるのが、「西洋絵画の美術史」です。美術学校などできちんとした歴史を学んだことのある方からすると、いまさら感があるのかもしれませんが、私のような素人には恥ずかしながらルネサンスの次は何?、印象...
パリ

オルセー美術館:抽象絵画の巨匠たち – ピカソ、クプカ、モンドリアンと現代美術への道

今回ご紹介させて頂くオルセー美術館コレクションは、抽象絵画。残念ながら、抽象絵画を代表する作品はオルセー美術館にはほとんどないのですが、クプカやピカソ、モンドリアンなど、抽象絵画を代表する画家の作品が展示されているので、こちらの記事を書かせ...
パリ

オルセー美術館 アール・ヌーヴォー:ロートレックとウジェーヌ・グラッセ – 華麗なる時代の美

今回ご紹介させていただくのは、アールヌーボーの作品です。残念ながら、オルセー美術館にはアールヌーボーの絵画作品が少ないので、分類の難しい画家たちも合わせて今回ご紹介させて頂きます。アールヌーボーと言うとガレなどのガラス作品を思い浮かべる方も...
パリ

オルセー美術館:象徴主義の巨匠 シャヴァンヌとモロー – フランス絵画の精華

オルセー美術館コレクション、今回は象徴主義をご紹介させて頂きます。フランスで象徴主義を代表する画家として真っ先に挙げられるのが、シャバンヌとモローの2人です。絵画のスタイルは全く違いますが、2人とも後世の画家に大きな影響を残しています。幸い...
パリ

オルセー美術館コレクション|ナビ派の神秘主義と名画たち:セリュジエ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ

今回ご紹介させて頂くオルセー美術館コレクションは、ナビ派の作品です。ナビ派の結成には、ゴーギャンが大きく関与しており、彼の影響力がいかに強かったが伺えます。写実主義であった印象派への反発から生まれているために、見たままの絵画を製作するのでは...
パリ

オルセー美術館コレクション|ポール・ゴーギャンとエミール・ベルナール:ポン=タヴァン派と綜合主義の誕生

オルセー美術館コレクション特集|ポン=タヴァン派の魅力とは?今回ご紹介するのは、フランス・ブルターニュ地方にある小さな町「ポン=タヴァン」にちなんだ芸術グループ、ポン=タヴァン派の作品です。19世紀後半、この町に魅了された画家たちが集まり、...