フランスで美術館巡りをしていると、必ず分からなくなるのが、「西洋絵画の美術史」です。
美術学校などできちんとした歴史を学んだことのある方からすると、いまさら感があるのかもしれませんが、私のような素人には恥ずかしながらルネサンスの次は何?、印象派の前は何?という感じで全く時代区分が分かっていませんでした。
そんな私が現地で美術史を忘れないよう、忘れてもすぐに確認出来るようにと今回こちらの記事を書かせて頂いております。
自作の年表なので誤差やおかしい所があると思いますが、専門的に美術を学んだことはないけれど、西洋絵画好きの方の参考になれば幸いです。
西洋絵画史 年表

かなりざっくりですが、「西洋絵画史年表」を作成してみました。
各時代区分の始まりと終わりは、本来曖昧な感じになりますが、あえて分かりやすいように区切ってみました。
また年代には若干のずれがありますので、細かい所は何卒ご容赦ください。
時代は、ルネサンスから1950年位までに絞って作成しています。
ほとんどの美術館の作品はこの辺りに収まると思います。
画風はその時代に起こる出来事、技術の開発や王様の交代、革命、戦争などに大きな影響を受けています。
世界史に詳しい方などは、その時代に起きた出来事と照らし合わせてみると、さらに理解が深まります。
シュルレアリスムから現在までのスタイルの流れを知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
ポンピドゥーセンターに展示されている作品と一緒にご紹介させて頂いております。
西洋絵画史 人物相関図
各年代ごとの簡単な時代背景と、人物相関図を以下でご紹介させて頂いております。
こちらをご覧頂けると、より深く西洋絵画史をご理解頂けると思います。
西洋絵画史 実際の作品から学ぶ
以下の記事より、実際に展示されている作品から西洋絵画史を学ぶことが出来ます。画家や作品について詳しく解説させて頂いておりますので、合わせてご参照ください。
ストラスブール美術館
- ストラスブール美術館コレクション:ルネサンス美術の傑作を巡る旅!知っておきたい画家と背景
- ストラスブール美術館:バロックとロココが織りなす、激動の時代の光と影
- ストラスブール美術館で辿る、オランダ黄金時代の輝き:巨匠たちの傑作に迫る
- ストラスブール美術館:古典主義からロマン主義へ、激動の時代を彩る傑作群
ストラスブール近現代美術館
- ストラスブール近現代美術館コレクション:ピカソ、カンディンスキー、クプカ!20世紀美術の潮流を辿る
- ストラスブール近現代美術館コレクション:ドレ、シスレー、ガレ!19世紀の写実・ロマン主義・印象派・アールヌーボー
- ストラスブール近現代美術館コレクション:ミロ、エルンスト!キュビスム、未来派、ダダ、シュルレアリスムの軌跡を辿る旅
- ストラスブール近現代美術館コレクション:カンペンドンクからバゼリッツまで!激動の20世紀・表現主義・抽象芸術・コンセプチュアル
- ストラスブール近現代美術館コレクション:デュマ、リヒター、バゼリッツ!新表現主義・現代絵画
ナンシー美術館
- ナンシー美術館でルネサンス芸術の輝きを体験!西洋絵画の夜明けを巡る旅
- ナンシー美術館で「知られざる巨匠たち」を発見!マニエリスムの魅惑的な世界を巡る旅
- 17世紀バロックの輝き:ナンシー美術館で出会う巨匠たちの光と影
- 壮麗なるバロックの調べ:ナンシー美術館で巡る17世紀後半の輝き
- ナンシー美術館が誘う、フランス絵画の黄金時代:17世紀バロックからロココの輝きへ
- フランス19世紀絵画の宝庫!ナンシー美術館で出会う巨匠たちの魂・アカデミズム・写実主義・ロマン主義
- 光と色彩の交響曲!ナンシー美術館で巡る新印象派・象徴主義・ナビ派の傑作
- 色彩が躍動する魂の表現!ナンシー美術館で出会うフォーヴィスムとモダニズムの傑作
オルセー美術館
- オルセー美術館で味わうアカデミック美術の巨匠たち ― アングル、カバネル、ブグロー、ジェローム
- オルセー美術館コレクション: ドラクロワとロマン主義 - フランスの代表的画家とアカデミズムの対立
- 【オルセー美術館】コロー、ミレー…バルビゾン派を代表する「バルビゾン七星」の絵画を堪能!
- オルセー美術館で体感する「リアリズム宣言」!クールベ率いる反アカデミズムの画家たち
- オルセー美術館の印象派前夜|マネ、ドガ、ゴンザレスの革新的芸術
- 【オルセー美術館】シスレー、モネ、ルノワール… 光の巨匠たち!印象派を代表する傑作を堪能
- 【オルセー美術館】印象派を支えた隠れた功労者たち!カイユボット、ピサロ、モリゾの魅力に迫る
- 【オルセー美術館】点描の革命児たち!スーラ、シニャック…新印象派の輝き
- 【オルセー美術館】セザンヌとゴッホ ― 孤高の天才たちが描いた「ポスト印象派」の世界
- オルセー美術館コレクション|ポール・ゴーギャンとエミール・ベルナール:ポン=タヴァン派と綜合主義の誕生
- オルセー美術館コレクション|ナビ派の神秘主義と名画たち:セリュジエ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ
- オルセー美術館:象徴主義の巨匠 シャヴァンヌとモロー – フランス絵画の精華
- オルセー美術館 アール・ヌーヴォー:ロートレックとウジェーヌ・グラッセ – 華麗なる時代の美
- オルセー美術館:抽象絵画の巨匠たち – ピカソ、クプカ、モンドリアンと現代美術への道
まとめ
今回は、「西洋絵画史の年表」をご紹介させて頂きました。
これから西洋絵画を学んでいく方の一助となれば幸いです。
なお、上でご紹介させて頂いたリンク先は、西洋絵画を学ぶ上での需要な要素の一つである、「画家のつながり」についてご紹介させて頂いております。
これは私自身が沢山の作品を見て、画家の名前を知るようになったときに、とても疑問に思ったことを調べた内容です。
多分どこにも書かれていないような内容だと思いますので、こちらも西洋絵画を学ぶ際のお役に少しでも立てれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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